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詩を風にのせて
【ファンタジー 恋愛小説】

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詩を風にのせて 〜第2話 旅立ち〜-4

「昨夜のゾンビはもう消えてるわ。だから召喚士を探すにはもう一度ゾンビを召喚してもらうしかない。そして召喚士のところまでに多くのゾンビが行く手を塞ぐ。命の保障はしないわよ」
「わかってる」
「じゃあ、行きましょうか、貴方の仲間のところへ」
「えっ?なんで?」
「話さなくていいの?心配するわよ」
「ああ、そっか」
リーシャは歩き出した。
「日が沈むまでに時間がないわ。急ぎましょう」
まったく頼りにされてないと思ったいたが、その言葉を聞いてユキはなんだか嬉しく思った。
「あ、そうだ。俺にはユキっていう名前があるんだ。ちゃんと呼んでくれよ、リーシャ」
リーシャはちらっとユキを見た。
「少しの間しか共にしないのに馴々しくしてほしくない」
ユキは顔をしかめた。
かわいくないねぇ、女。



金銭的な面もあり宿の部屋は狭かった。頑張って3人が寝られるであろう広さである。
「ユキの言ったこと、どう思う?」
サクラはレオに尋ねる。
「確かに旅をしてみたい気持ちもある。だけど俺たちは大して強くもなければ生き抜くすべもない。村の人たちに助けてもらった命だ。ここで平和に暮らすのがいいと俺は思う」
「そうよね、どうすればユキを説得できるんだろう…」
レオとサクラは悩む。
ギィーー。
ドアの開く音がした。
ユキが入ってくる。
「あ、ユキ、おかえりー」
サクラはユキのほうを見る。
続いてリーシャが入ってきた。
「えっ?!ちょ、ちょっと!」
サクラは驚く。
「ユキ!誰、その人!」
サクラがよほど驚くのを見てレオもユキのほうを見た。
「はぁ?」
レオは固まる。
「紹介するよ。この人はリーシャ。偶然会ったんだ。で、こっちがレオで、こっちがサクラ」
「初めまして」
「突然だけど、俺達、ゾンビを倒しに行くことになったから」
レオとサクラはユキの言葉が理解できない。
「はぁ?」
レオは間の抜けた返事をする。
リーシャが間を割って入る。
「手短に話すと、この街がゾンビの群れに襲われる可能性が高い」
「え?!それはほんとなの?えっと…リーシャさん」
サクラが尋ねる。
「リーシャでいいわ。たぶん今夜辺りに襲ってくる」
リースはそう言い部屋を見回す。
リーシャの鋭い視線がレオへと向けられた。そしてレオに近付き手を取る。
それを見たサクラはむっとして、
「そんなことしてないで私の質問に答えてよ!」
と声を荒げた。
リーシャは程なくしてレオの手を離しレオに向かって言う。
「貴方、多少剣を扱えるわね。同行願えないかしら?」
「どうして剣を使えるって…?」
「手のまめよ。どうするの?」
「行くわけないじゃない!今度こそ助からないかもしれないのに!」
サクラは怒鳴る。
「貴女に聞いてない。レオ、ユキは行くって言ってるのよ」
レオははっとした顔でユキを見る。
「ユキが…。わかった、俺も行く」
「そう、ありがとう」
「なら、私も行く!」
「貴女は何ができるの?」
「なにもできないけど…」
サクラの声はだんだん小さくなっていく。
リーシャが口を開きかけたところで、ユキが先に言葉を発する。


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