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HAPPY LIFE
【学園物 恋愛小説】

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HAPPY LIFEJ-3

「斉木先輩?」

「おぉ!よく来たなぁ」
「何行ってんの?ここ私の家だし!!」

すかさずツッコミをいれる千栄先輩。二人とも相変わらずだなぁ。


「先輩も元気そうですね」
「まぁね。つうか雄大は?」

そういえば。どうしたんだろ。


「いますよ、ここに」
「あれ〜どうしたの?機嫌悪いね」


え?さっきまで機嫌よかったのに。


「わかった!せっかく明日香ちゃんと二人っきりになれたのに、私たちにジャマされて怒ってんだ?」
「違うよ。今日はもともと明日香が二人に会いたいって言うから連れて来たんだし」
「あっそう。じゃぁ明日香ちゃんウチに呼べたのは私たちのおかげだねぇ。感謝しなさい、雄大」
「はいはい」


一枚上手な千栄先輩にやる気のない雄大。あの頃に一瞬だけ戻れた気がして、なんだか懐かしい。


「明日香ちゃん、これあげる」
「なんですか?」

かわいい桜柄の便箋。開けてみると中には写真が入っていた。

「あっ!卒業式の?ありがとうございます!」


そういえば卒業式に撮ったっけ。4人の写真と、…雄大と二人の写真。


「じゃぁ…おじゃまむしはサッサと出てってよね〜」

(明日香ちゃん、いろいろあると思うけど…こりずに付き合ってやって)

先輩は何かを察したのか、私の耳元でそう囁いた。
ほんと千栄先輩にはかなわない。



目の前にはさっきの『YUDAI』のプレート。変に緊張しちゃってなかなか入れずにいた。

「どうした?入れよ」
「…うん」

ようやく中にはいるとちょっとビックリ。ホントに野球バカだからさ、野球関連グッズが山ほどあるかと思ったら、そんなものは一つも見当たらなかった。
私が言うのもおかしいけど、一般的な男子の部屋。勉強机にベッド、小さなテーブルとテレビに本棚。

どんな本読むんだろうと思って見ていると、卒業アルバムが目に入った。


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