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トラブルバスターズ01
【SF 官能小説】

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トラブルバスターズ01[一章]-8

「俺の店で何してやがる」
その時、厨房の奥から包丁片手に小太りのコックが現れた。そして、自分の店の惨状を目の当たりにした。
「な!?何だ?お前た」
パァン!
乾いた音が響き、言おうとした言葉全てを言い終える前にコックの額には風穴が空きコックは床に仰向けに倒れる。
タイル張りの床にコックから赤い液体が広がる。パァン!パァン!パァン!
力無く倒れた体が銃で撃たれる度に痙攣したように飛び跳ねる。
「興醒めだ。コックなんぞに用はない。ってもう聞いてねえか」
名前も知らないコックの方など見向きもせず独り言のように呟く。
「きゃああぁぁ!?店長!」
先程のウェイトレスが恐怖から狂った様に叫ぶ。
「お前も五月蝿いな…死んでしまえ」
男がウェイトレスに銃を向ける。
店長の血を見て腰を抜かしたのか、へたり込んでるウェイトレスに逃げる事は出来ない。
(危ない!)
考える前に彼女は行動してしまっていた。
右の太ももに三つに折り畳み、常に持ち歩いている武器を組み立てる。
その武器は一見すれば日本刀のような形をしていたが、肝心の刃の部分が切先を除いて欠落していた。
峰の部分だけで切先を支えているがその形は歪むことはない。
ブォン
本来、刃が在るべきその場所に高エネルギーの光が走る。
「ハアァ!」
威勢の良い掛け声と共に盾にしていたテーブルから飛び出し光の刃を持ってザイードに襲いかかる。
「良い度胸じゃねえか」
ザイードは嬉しそうに銃口をミリィに向ける。
そして、引き金を二度絞り込む。
パァン!パァン!パァン!
二発はミリィが正面に構えた光の刃の中へ吸い込まれて消え、もう一発がミリィの頬を掠める。
傷の事なんて気にも留めずにミリィは自分の間合いに踏み込んだ。
(倒せる!)
そう思ったミリィがザイードを斬りつけようとした時、ザイードは後ろに跳んだ。
その跳躍は異常だった。
ミリィが刀を振り下ろすよりも速く3m以上跳ね上がって、後ろの取り巻き達のはるか後ろに跳躍した。
取り巻き達も驚いた様でザイードの方を振り向いた。
「ボサッとするな。飾りで来てるわけじゃないだろう」
ザイードが目の前に突っ立っている手下達を恫喝する。
六人が一斉にミリィに銃を向ける。
(ヤバい)
ミリィは心の奥底からそう思った。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!
銃声が鳴り響き、銃弾が肉を抉り、血が飛び散る。
銃声が鳴り止んだ時、
六人の雑魚手下は誰も立っていなかった。
雑魚手下を倒した銃弾の飛んできた方向には、全長2mはゆうに超えるロボットの様なものが立っていた。
曲面で構成された頭部、胸部、腕部などの各装甲は黒を基調とするカラーリングが施され、
普通の人間を基準にするなら四肢の太さは倍以上、大腿部と二の腕の先からが異常に長い人の形をした機体。
ガトリング砲独特の複数の銃身が飛び出した腕を指すようにこちらに向けてロボットは喋った。
「間に合ったようだな」
ロボットから聞こえてくるのはレイの声だった。
「チィ!?パワードスーツまで持って来てたか」
ザイードは焦った。


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