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男の子 ※BL
【ボーイズ 恋愛小説】

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男の子 ※BL-1

思いをつづった手紙を書いた…

よし、、書き終わりっと…

最後に…
「by石川 奏田」
その手紙を右手に持って、深呼吸しながら今までのことを思い出していた…

〜夕暮れのプール〜

夕日に鮮やかに染まる学校のプール
ここは、青島学園高等部。
別に島ではないんだけど、校舎から海の見え、自然に恵まれた地に建つ私立校だ。
共学で、レベルは低くは無いけど特に学業より部活が盛んな高校なんだ。
僕は2年の石川 奏田。
男子水泳部で準レギュラー
まだ大会経験は少ないけど、少しは先輩に認められてきている。
最近は部活が楽しくって仕方が無い♪

「おーい奏田!もうプール閉めるぞ〜!」 
一人最後まで泳いでいた僕に、先輩の一人が声を掛ける。
「はーい!今いきまぁす!」
この学校では男女部員は居るけど、プール自体が別々になっていて、更衣室も双方に1つて、ほんと部活動にはお金をかけてるって感じ。
ザバッと水を上がってプールサイドに立つ
あー…水面がキラキラ夕日で綺麗だなァ…
「遅い遅い!」
先輩がイライラした様子で足を踏み鳴らす。
「あ、ごめんなさぁい!」
イライラっていっても、元々仲が良い先輩で、本当に怒ったりはしない。
いっつも仲間感覚でふざけあってたりして、他の先輩達と仲良く慣れたのも、水泳部に1年で入りたての頃この先輩が最初に僕に冗談とか言ってきてそっからだし。
それにこの先輩クロールでは地区で優勝するほどの力があって、そういった意味でも僕の人としての目標であり、憧れだった。

僕は笑いながら頭を下げて更衣室に駆け込む。
扉をバタンとしめて、既に着替え終わって制服シャツの先輩が更衣室の内側からプール側に鍵をする。

「ほらほら!もたもたシャワーしてんじゃねぇよ!今日は彼女とデェトなんだからぁ!」
そうそう。
この先輩、皆には内緒にしているがルックスもいいし女子水泳部からももちろんモテていて、女子水泳部のキャプテンとデキている。
たまたま今みたいに二人のときに教えてくれたんだぁ。

急げー!とばかりにシャワー室から出てきた僕の水泳パンツをぐいっと下げてくる。
「ちょ!自分でできますからぁ!」
っと、!!

変な攻防の間に足を滑らせる。
「…痛ぁ…」
ちょうどマットの敷いていないコンクリートの床にしりもちをつく。
ん……
「痛…目が…」
ほこりでも入ったのだろうか、目がいきなりズキンってなる

「だ、大丈夫か?」
心配そうに僕の右目を覗き込む先輩。

そこに
ガラっ!
「ねーぇ!夏彦まだぁ?」
その先輩の彼女が外から更衣室のドアを開けて入ってくる。
「…って!ちょっと!」

その彼女の目に入ってきたものは…
水泳パンツの半分ずれた僕に覆いかぶさるように顔を近づけている先輩…

ほんと、漫画みたいなタイミングだったよね…
もちろん、僕も先輩も否定否定否定
って、まぁ普通に彼女が居る先輩に本気で心配する彼女さんなわけもなく、笑いながら二人で僕の着替えを待つ。
「ごめんなさぁい。遅くなって…目ももう大丈夫です。洗ってきました。」
二人に謝るようにしてカバンを手に持ってその場を後にした。


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