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〜兄妹〜 萌華
【片思い 恋愛小説】

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〜兄妹〜 萌華-2

「あーそうだ。萌華補習ってどこなん?良く分かってないなら教えてやろうか?」
「あ、え、うん!じゃl、コレ片付けたら教えて〜♪」

急いで後片付けを終わらせる。

そして自分の部屋に行って教科書を持って部屋を出ようとする…
「お兄ちゃ〜ん今行くよ〜っと♪」

その刹那…
【トクン…】
お兄ちゃんは〜…お兄ちゃんなんだよね…

どーんなに大好きでも【お兄ちゃん】
血の繋がった兄。

いつかは彼女だって出来るだろうし、結婚もするだろうし…。
私には届かない存在なんだよね。

今まで何度も何度も同じことを考えた。
急に襲ってくるいつかは起こりうる不安。

そして私は泣いてしまう。
いつもは大体、寝る前とかにこうなる。

でも今日はいきなり今…。
なんだよー…私のバカぁ
せっかくお兄ちゃんと楽しくお勉強できたのにぃ
こんな顔じゃ会えないっての!

「ごめんねお兄ちゃん」
ぼそっとつぶやいてお兄ちゃんに「やっぱりちょっと眠いから〜」とか適当にキャンセルのメールを打つ。

そして頭から布団をかぶって声を殺して泣き出す。

…コンコン
「大丈夫か?…萌華?」
まぁ…お兄ちゃんなら来ちゃうよねぇ…いきなりメールとか不自然すぎだもんね。

「入るぞ?」
だ、、ダメ!
でも、こんなぐずぐずな状態で声出したらすぐに泣いてるってばれちゃう。

ガチャ…
って、結局入ってくるお兄ちゃん。

これまた不自然に布団を頭からかぶった私。

そして優しい声をかけてくるお兄ちゃん。

…全て見透かされてるって感じぃ
自分が泣かせてるなんて思ってもないだろうけどね

顔まで布団を下ろし、ぐずぐずの顔でお兄ちゃんを見上げる。
いつも優しい顔が、もっともっといつもより優しい顔に見えた。

「ぅ…ぅ……」
何も言えなくて
何も言わないで

声を出して泣き始める私…

それをお兄ちゃんは…
何も聞かずに無言でギュっと抱きしめてくれる。。。

ば〜か…そゆことすると涙止まらないってのぉ…

いっぱいいっぱい泣いた
お兄ちゃんの胸に顔をうずめて涙がかれるまで泣いた…

ごめんね
ごめんねお兄ちゃん…

大好きだよ…

大好きでゴメンね…

そして…ありがとうお兄ちゃん。。

まだまだ萌華はお兄ちゃんを卒業できないと思うけど、まだ今は傍に居てください。
またこんな風に泣いちゃうかもしれないけど……ね?

〜END〜


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