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「保健室の小さな秘密」
【教師 官能小説】

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想いの行き着く場所-3

腰に回されていた腕をひっぱりムリヤリ近くの建物の中にひっぱり込む。
「…え」
相手のちょっと動揺した声。

中は薄暗くて、間接照明が雰囲気を釀しだしていた。
…そう。私達が入ったのはラブホテル。

「一時避難しましょう」
流石にここまではついて来れまい。ちょっと勝った気分で後ろを振り返る。
「結構大胆…だね」
頭をかきながら彼が呟く。

適当に部屋を選んで入った。壁紙はアイボリーに小花柄で、ちょっとかわいらしい部屋。
それぞれソファーに座ったはいいけど、何だか気まずい雰囲気で。当たり前よね、全然知らない人なんだもの。
でも、お礼をちゃんと言わなきゃ…。

「あの、ありがとうございました。助けてもらった上に、こんな所に連れこんで…」
「あー、最初は余計な事かなと思ったんだけど…」
と言いながら微笑む。笑うとちょっと幼く見える。
いくつ位なんだろう、同じ位か、年下かな…。

「おねーさん、名前は?」
「奏子。あなたは?」
「悠。一晩ヨロシク」
「…ヨロシク」
一晩って単語がなんか卑猥に感じてしまった。

こんな見知らぬ相手と一晩共にするなんて、今までじゃ考えられなかったけど。なんかこの悠って子に少し興味がある。
顔が好みっていうのもあるけど…。
私がじっと顔を見ていると、
「一晩ってこーゆー事もあるかもしれないって事だけど」
と言いながら私の肩を抱き寄せてほっぺたにキスする。

………。
思わず無言。

「あれ、ひいてる?」
…ひいてはないけど。いや、ひいてるのかな?この子のあまりの軽さに…。

別に私は軽い方じゃない。むしろ固い方だと思う。
でも。
「いいわよ、そういう事しても」
悠の唇ギリギリの頬にキスを返す。一瞬、悠の顔が赤く見えたのは気のせいだろうか。薄暗いからよくわからないけど…。
「今の、すっげーヤラシイんだけど…」
「そう?」
「うん、ヤラシイ」
と言いながら唇を重ねる。

ちょっと軽いフリをしてみたいのかもしれない。
激しいキスを続けながら、そんな事をぼんやり考えていた。
絡まる舌。溶けあう吐息。
時々ぶつかる視線。


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