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刃に心
【コメディ 恋愛小説】

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刃に心《第16話・肝試し度胸試し》-9

「じゃあ、私は三人公平に応援することにする!昨日の敵は今日の友。今日の友はこれからも友。
私としては、泥沼の恋愛は見たくないので、かえちゃんも、はなちゃんも、千代子先輩も仲良くね?
高校生に相応しい、良い試合を期待します。
以上です!」

ごちゃごちゃしていてよく判らなかった。
だが、希早紀が本当に言いたいことは三人にも伝わったようだ。
三人はこくりと頷いた。

「じゃあ、帰ろ♪」
「そうだな。早くせねば、また朧殿がちょっかいを出しておるやもしれぬ」
「何か…アタシ達の当面の敵はあの性悪のような気がする…」
「……同感…」

共通の敵も見つかり、微妙に団結力が増したようである。

「頑張ってね♪」

希早紀はそんな三人に向けて、言った。
屈託も一片の陰りもない笑顔。
笑顔とは人によってここまで変わるものなのか…
どっかの誰かとは大違い…

『うふ…♪』

───!!

な、何か…寒気が…
き、気のせいでしょうね……多分…

◆◇◆◇◆◇◆◇

後日。
メンバーは忍足家に集められていた。
何でも、霞直々に見せたい物があるそうだ。

「で、霞。見せたい物って?」
「うん…これなんだけど……」

スッと何枚かの写真を机の上に広げた。

「あ、お祭りの時の写真出来たんだぁ♪」

真っ赤な顔をした武慶と腕を組む希早紀や、双子に終始引きずられている千代子などが鮮明に写し出されていた。

「その辺は問題無いのよ…ただね…」

霞は数枚の写真を選り分ける。

「……こっちが問題なのよ」

それらの写真には疾風と刃梛枷のツーショットが写っていた。

「俺には何も問題ないように見えるが?」

武慶が言う。

「いや。微妙にブレてるし、何かさっきまでと同じ人が撮ったようには見えないよ」
「僕もそう思う。ほら、これなんか…」

間宮兄弟はそう言うと、一枚を皆に見えるように机の中央に置いた。
写真には、あの御札を置いていた祠が写っている。

「こんなの霞が意味も無く撮るとは思えない」
「確かに…霞、どうなんだ?」
「…うん…私だったら撮らない。ていうか、撮った覚えないんだけど…」

しん…と場が静まりかえった。


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