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たったひとこと
【コメディ 恋愛小説】

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たったひとこと【第4話お泊まりミッドナイト】-3

成之の昨日の夕食、カップラーメン。
一昨日の夕食、カップ焼きソバ。
3日前、カップうどん・・・


ガマンだガマン!詩乃のいる前でみっともない所は・・・

ぐうぅ〜〜〜〜

割と大きめなお腹の音が食卓を通り過ぎる。

やっちまったぁ―――!!

「誰かのお腹が催促してますから、食べましょうか?」

それとなく流すくるめ。というのも・・・
テ―ブルクロスの下でがっしりと交される感謝の握手。

ありがと―!!くるめ〜!

犯人は詩乃だったのです。

○○○○○○○○○○○○

「ごちそうさま〜!」
「よっしゃ、んじゃダウトの続きを」
「その前にシャワ―借りていいか?雨で濡れてたからな」

背中まである長い髪をすきながらマリ姉が尋ねる。

「それならせっかくだからみんなで入りましょう♪」

え・・・??

○○○○○○○○○○○○

地下にあったのは大浴場だった。ゆうに50人は収容出来そうな浴室内はありとあらゆる効能の温泉が備えてある。

「凄いな・・・」
「うおお―――広れ―――!!」
「本当は従業員さん用のお風呂なんですけど」
「で、女湯はどこだ?」
「あ、ここは男女兼用ですよ」

一平の目がキラッと光る。

「く、くるめ殿、それはケ―オ―エヌワイオ―ケ―ユ―、すなわち混浴でござるか!?」
「はい♪混浴です」

ああ、神様仏様くいだおれ様・・・オレ、オレ、嫌なこともあったけど生きてきて良かったです!

「おいくるめ!正気か!?こんな奴らに私の裸を」
「俺は興味ない」

バキッ

「・・・何故殴られる」

・・・お約束

「大丈夫ですよ、ちゃんとついたても用意しますし、それに・・・」

そっとマリ姉に耳打ちする。

「・・・そろそろ詩乃と成之さんの恋の壁も壊したいじゃないですか」
「はあ?」
「だから詩乃の裸を想像するあまり、思わず真夜中に詩乃の体を抱き寄せる成之さん。『詩乃、オレもう駄目だっ!』『成之!?・・・私前から成之のことが』『何だって?実はオレも詩乃のことが』『成之・・・』『詩乃・・・』という具合に」
「いくかぁ?」
「モノは試しです♪」


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