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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第八章-3

「やっぱりココで寝る!」

ちょっと不意を突かれたような顔をしている椿に言う

「いいでしょ?」

「ん〜…」

「御無沙汰だったけど…初めてじゃないし…ね?」

「なんだその…変な言い方〜…」

特にそんな意味で言ったわけじゃないつもりだったシルディアは、ハっと赤くなる

「椿も…やっぱり男の子?」

「ちょ…なんてこと聞くんだ」

…気恥ずかしい二人

お互い良い歳してるのにウブな中高生を思わせる

妙な沈黙を破る椿
「や、やっぱさ
自分の部屋で寝てこいって」

ギクシャクしつつも追い出そうとする椿

「やだぁ!」
それに寂しさを感じたのか、言いだしっぺの意地か自分の部屋に帰ろうとしないシルディア
椿がまた何か言おうとしたのを遮るように続ける

「ここで寝る!椿と寝る!」
っと、押し切るように椿の手をとり、ベッドへと導く。

流れるままに横になる二人。

「あ、俺…シャワー浴びないと…帰ってきてまだだし…汗流したい…な」

気まずい沈黙…

静かな静かな部屋に、まるでお互いの心臓の音で会話しているようなドキドキとなる心音だけがこだまする。

「そだね。。私も…体あらってないや」

「先…いってこいよ
レディーファーストレディーファースト」

「…ん、うん。」

もそもそっと起き上がると、シルディアはシャワー室へと歩く。

数分後…
タオルをまいたシルディアが出てくる。

「…椿も…どうぞ?」

「ぁぁ…」

バトンタッチするかのように次は椿がシャワー室に向かう

「電気…暗くして…?」

「ぁぁ…」
ピッ

テーブルの上にあった電気のリモコンでメイン電気を消して入る。

数分後…
下半身にタオルを巻いた椿が出てくる。

薄暗くなっている部屋…

ゆっくりと、布団をめくり横になっているシルディアの背に横になる…。

ぎゅっと肩を抱きしめる椿。
なんの抵抗もしないシルディア。


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