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BLUE
【ファンタジー 恋愛小説】

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BLUE 3 〜豪邸と姉〜-1

俺、宮田快斗は、たまたま助けた、神崎玲奈という少女(同い年だけど)に連れられで、彼女の家にやって来ていた。
決して怪しい目的じゃないぞ。
俺まだ中2だし。
それに神崎のほうから「来ない?」って誘って来たんだ。
行かない訳にはいかないだろ?
そんなこんなでやって来た神崎の家を見て俺は驚いた。

デカい。
正に馬鹿デカいとはこのことだ。
「ここ…神崎の家?」
「うん。でももうすぐ引っ越すよ。」
「ふーん。じゃあここはどうすんの?」
「別荘みたいな感じになるんじゃないかなぁ」
別荘!!
別荘なんて持ってる人に初めて会いましたよ!
「あの、失礼かもしんないけど、神崎の親って、何してる人?」
「アメリカの方で会社経営してるよ。日本じゃあんまり馴染み深くない会社だけど。」
ふーん、会社を経営してるって事は、社長か。
しかもアメリカでか。
凄すぎる。
なんて考えてる内に、その家のドアが開いた。
「玲奈、おかえり…って誰その人!?」
どうやらこの方が神崎の姉らしい。
素晴らしいほど驚いているが、そりゃあ血まみれの少年が妹の後ろに立ってればビビるだろう。
「えーっと…私の命の恩人」
なんかそれも凄い紹介だな。「とりあえず中に入って。てか、君、凄い怪我だけど大丈夫?」
どう見ても大丈夫ではなさそうだと思うが、実際はもう大丈夫だ。
「大丈夫だと思います…多分」
「まぁ、立ち話も難だから、中に入って。」
「じゃあ…お邪魔します」

どう考えても普通じゃないな、ここまでの会話。


そして入った神崎の家は、中も凄かった。
なんか高そうな家具ばっかりですよ!
玄関が俺の部屋より大きいとはどういうことでしょうか!?
改めて格差社会というものを感じていると、
「ちょっと待っててね。今お風呂入れてくるから。」
「あ、そんな、いいです」
「いいから入って行きなさい。そんなに血だらけじゃ、帰れないでしょ?それに、玲奈の恩人らしいから、遠慮は無用!」
と言って奥の方に行ってしまった。
呆然としていた俺は、
「宮田君」
そう呼ばれて我に返る。
今日は何かと自分を見失う日だ。
「リビングで、座ってない?」
「あ、あぁ…」
なんか、姉妹揃って良い人っぽいな、神崎のところは。


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