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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第五章-5

「あ、あれ?ハロルドは?」
と、椿が話をそらすように

「ほぅ、いつもは一番早いのに…今日はまだじゃのぅ」

いつも必ず最初から最後まで居るハロルドが居ないという少し珍しい光景に3人はハロルドを迎えに部屋へと向かった。

しかし、なんどノックをしても出てこないし返事もない。

ガチャ…
恐る恐る椿は鍵もかかってなかった部屋をあける…

居ない?

一同はもう外で待っているのかとひとまず玄関前のロビーまで戻る

パリーン!!

ロビーのガラスの割れる音!

ゴロリと鉄製のなにかが転がってくる
と、老師の足元に手榴弾!!??

老師はすかさず目にも見えないような高速蹴で外に蹴り返す

ドォォォン!!!!!!!!


建物が揺れるほどの大爆発!
あれを喰らってはさすがの新人類でも体を粉々にされて大変なことになっていただろう

そして外を見ると黒づくめの男が二人逃げていく姿が一瞬見えた

急いで椿は外に出るも、すでに二人は爆発した煙の向こう側
追うだけ危険なことは分かっていたので深追いはしなかった。


ガタガタ…
シルディアがしゃがみこみ震えている…
「組織…」

男の後姿に見覚えがあったのだろうか
それとも女の第六感なのか、
少なくとも彼女の脳裏に悪寒が走ったのは間違いなさそうだ

「ここも奴らに嗅ぎつかれたか…
これ以上ココに居るのも危険じゃの」

老師の真面目な顔を見ながら椿
「見当たらないハロルドのことも気になるし…」

スっと立ち上がり、キっと前を見つめたシルディア

「もう大丈夫。
いきましょう?」



かくして、3人は組織討伐の旅に出る…


確実に危険で簡単な道ではないことを十分に承知して…


この先、想像以上の出来事が待ち受けているとも知らずに………


ブチ敗れたガラスの扉を潜り、3人は戦いの運命にその足で歩みだしたのである……………


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