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悪霊の作り方
【ホラー その他小説】

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悪霊の作り方-4

…見なきゃ良かったな…

さっきまでは二人がくっつけば…なんて思ったけれど、やっぱりその場を見ることはとても辛かった。。。

私はそこから少し離れて、後は式のときに言われたようにあの世へ行こうと思った。

けれど…

どうしてもその場を離れることは出来なかった。

泣きじゃくる二人…

それを見つめる私。。

……予感はあった。。

早くその場を離れなければと思う意思とは逆に動かない体。

少しして二人の顔はまた重なる。
今度は一瞬ではなく、求め合ったキス…

見なければいいものを見てしまった私…
今日の今日なんて早いけれど、さっきまでの理想にはかなっていた展開。

でも、それを受け止めれるほど私は大人でもなく冷めてもいなかったようだった。


求め続ける二人…

二人に何も出来ないし、
何をしたからといって何も触れないし、
何も届かない


次第に胸に浮かぶ苛立ち
私を思って泣いてくれていた感謝から、憎しみへと変わっていく二人への思い

この世に居てしまったのは落ち度だった…

見てはいけないものを見てしまった私はそこに背を向けると上へと上ろうとした。。

するとまた背後から声をかけられる

式のときのように、人間とは思えないけれど、やっぱり見た目は人間。
ただ、あまり良い人には見えない類…

「良い憎悪感もってるな
あいつらに対してか?」

抱き合った二人を指差してそいつは私に話を続ける。

「やつらに裏切られたか何かか?
仕返しの方法おしえてやろうか?」


仕返し…

どうにかして彼らに関与する方法があるのだろうか
ココに居たのは自分の落ち度と思いつつも、興味と未練のような感情でその者の言葉を聴いてしまう

「その首に下げたもん、譲ってくれたら教えてやるぞ?」

首に…
六文銭のことか…

何かまた冷たいような感覚…
自分なんかどうでもいいような感覚…

でも、この世にまだ関与できるならそれはそれで何かいいかな…なんて、ふと思ってしまう。
と、同時に思い出す言葉。

「その首の六文銭は大切にいたしなさい」

きっと、コレがあればアッチで楽できるんだろうなぁ
でもいいや…

この先なんてどうでもいいし
この人みたいに誰からかまた譲り受けれるかもしれないし

そんな冷めた感情でそのお金を渡してしまう。


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