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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜11〜-2

「さて、と。いよいよだな。数馬。」
「憲一〜、もらえなかったらどうしよう。」
「そん時は電話でもしてこいよ。愚痴ぐらいなら聞いてやるよ。」
「うう、ありがとう。」
「そうとうストレス溜まってんだな。そのうち胃潰瘍で入院するんじゃねーだろうな。」
「血は吐きたくねーな。」
「ほれ、先輩待たせるなよ。行ってこい。」
「行ってくる。」
「・・・なんだか戦時中の出兵みたいね。」
「言うな、結衣。これ以上あいつを見てると涙が出そうなんだから。」


「すいません。遅れました。」
「いいわよ、別に。じゃあ帰りましょうか。」
「・・・」
あれ、先輩今日初めて会うんでしょ?渡すもの無い?・・・いや、途中で渡すのかも。うん、そうだ。そういうことにしておこう。そうしないとなんか色々とおかしくなりそうだ。精神とか。


「でね、先生が・・・」
「それは災難でしたね。」
まだか?いっそ俺から聞いてみるか?いや、でもそれは反則だろう。じゃあ少しほのめかすか?
「いや〜、それにしても、2月14日にもなるとさすがに寒いですね。」
「何言ってんのあんた?今が寒さの最大期じゃない。感覚狂ってんじゃないの?」
違います、先輩。つっこむところが違います。いくら暑がりの俺でもさすがに今は寒いです。
「最近疲れてるんですよね〜。やっぱ疲労回復には甘いものですかね〜。」
「さっさと家帰って寝なさい。」
これもだめ!?いや、てか普通気づくでしょ!!わざとか?それともマジで今日が何の日か知らないのか?
「・・・」
「・・・」


やばい、あそこの三叉路で俺と先輩別れるぞ。もうこうなったら恥なんぞ捨てて聞いてみるか。
「あの、先」
「はい、これ。」
「へ?」
「今日バレンタインでしょ?だから」
・・・ビバ、バレンタイン!!神様ありがとう!!あんた最高だよ!!今まで信じてなくてごめん!!しゃあ!!来たよ、俺の時代が来たよ。
「いや〜、どうせくれるんでしたらもっと早くくださいよ。もらえないんじゃないかって心配してたんですから。」
「・・・はい。」
「・・・なんすか、これ?」
「・・・バレンタインのチョコよ。」
「・・・冗談ですよね?」
「・・・」
「じょう・・だん・・?」
「・・・ごめんなさい、私今日ちょっと用事があるから。じゃあね。」
「・・・」
俺の手の上には・・・一つのチロルチョコ。重さ約2g。
「・・・ふざけんなーーーー!!!!」
俺の叫び声が閑静な住宅街にこだました。


バタン バキッ
部屋に入り、机を蹴る。普通に痛かったがそんなことは気にならないくらい心は荒れていた。
「なんでだよ!?意味わかんねーよ!!」
なんだよ、チロルチョコって。先輩の親父さんですら年の数だけ麦チョコもらえたんだぞ。・・・まあそれはそれで嫌だけどさ。・・・あれか?総重量では変わりませんってか?ふざけんな!!ちくしょう、ぬか喜びさせやがって。神様のばかやろーー!!
とりあえず今日の収穫を机に並べてみる。


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