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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み9 〜secretly concern〜-12

「そんな事ない!そうじゃない!」
 ふぅ、と龍之介がため息をつく。
「僕がバイトしてるの、何のためだと思う?」
 美弥の瞳に、感情が揺らめいた。
「何のためって……女の人に慣れるためじゃ……?」
 自分に対する態度からは信じ難いが、龍之介が母親も含めて世の中に存在する一定年齢以上の女性を精神的肉体的に拒否するのは、紛れもない事実である。
「そう。確かにそれは理由の一端」
 龍之介は顔を傾け、美弥の唇をついばんだ。
「正直な話……こうなった最初の頃は、両親からきちんと医者にかかる事を勧められたよ。でも……あの頃の僕はそれが『負け』や『逃げ』のように見えて、医者を頼るという選択肢を自分で潰した」
 美弥は腕を伸ばし、龍之介を抱き締める。
「それから、体の状態に自分で折り合いをつけるようになったけれど……正直な話、あんまりうまくいってなかった」
 まるですがるように、龍之介は美弥を抱き締め返した。
「そんなどうしようもない状態が君と付き合うようになっただけで、自分からバイトをしようなんて決心できるくらいに回復したんだよ?」
 龍之介は、美弥を強く抱き締める。
「僕には、君が必要だ。支えて貰ってるだけじゃない。僕が君にしている以上の事を、たくさんして貰っている。色々教えて貰っている。だから大丈夫、気に病む事なんて何もないよ」
「……うん」
 安心したのが声の調子で分かり、龍之介はホッと息をついた。
 
 くいんっ
 
「うわっ」
 息をついた途端に股間へ気持ちいい感触が広がり、狼狽した龍之介は変な声を出してしまう。
「み、美弥ぁ?」
 服の上から股間の一部分を撫でさすりつつ、美弥は龍之介を見上げた。
「いや、さっきから押し付けられてるから気になって……」
 それを指摘された龍之介の頬が、赤く染まる。
「いやだってこういう部屋だし、抱き着いてるし……ごめん」
「ううん、いいよ」
 そう答えた美弥の手は下衣の中へ潜り込み、屹立しているモノを握り締めた。
 程よい圧力でそれを握ると、美弥は上下に擦り始める。
「っ……!」
 龍之介の顔が、快楽で歪んだ。
「あ……もう濡れてる」
 先っぽをくすぐられ、肉棒はますますいきり立つ。
「美弥……」
 龍之介はもどかしそうに呻くと、美弥の腰に手をやった。
 服の下に手を入れ、薄い布地を探り当てる。
「んっ……!」
 淫核をかすめられ、美弥は剛棒を強く握り締めてしまった。
 きつい圧力に眉をしかめてしまった龍之介だが気を取り直して、まだ皮をかぶっているつぼみに悪戯を仕掛ける。
「あ……!あ……!」
 ショーツ越しのソフトな刺激に、美弥は微かな声を上げながら内股を緊張させた。
「ありゃりゃ……」
 悪戯を仕掛けている個所が徐々に硬くなってくるのと同時に薄い布地が湿り気を帯びてきたため、驚いた龍之介はそんな呟きを漏らす。
「んっ……くぅ……」
 更に小粒を捏ね回すと、愛液がはっきりそれと分かるくらいに染み出してきた。
 切なそうに眉を歪めつつ、美弥は負けじと龍之介を扱く。
 互いの秘所に指を埋めて愛撫しあいながら、二人は喘ぎ声を漏らした。
 じっとり濡れたショーツを脇にどけ、龍之介は次々と蜜を吐き出す淫裂の中へ指を挿入する。


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