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綱なしバンジーをしようと思うんだ
【コメディ その他小説】

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綱なしバンジーをしようと思うんだ-2

「えっとだな。」
「嘘だよ。マジで話そうとするなよ。」
「まぁ、俺もさすがにいきなり挑戦するほど無謀ではない。」
「最終的にはやるんだろ?十分無謀だよ。」
「練習すれば大丈夫。」
「練習?」
「ああ、練習だ。」
「そこはかとなく嫌な予感がするんだがなにするんだ?」
「とりあえずここから飛び降りる。」
「ここってこの教室からか?」
「そうだ。」
「窓から?」
「ああ。」
「マジで?」
「見てろ。」
「あ、おい。」
・・・
『なぁ、何であいつ今窓から飛び降りたんだ?』
「綱なしバンジーの練習だって。」
『ごめん。意味が全然わからない。もうちょいわかりやすく。』
「俺もわからん。だから無理。」
『どうすんだ、あいつ?』
「さぁ?ほっとけばそのうち戻ってくるだろ。」
がららら
「ほら。」
「ふう。中々エキサイティングだった。」
「お帰り。どうだった?一階から飛び降りた気分は?」
「結構普通だったな。」
「当たり前だよ。小学生でも同じこと言うよ。」
「これだったら綱なしバンジーに挑戦するまでもないな。」
「えっと、お前何mから飛ぶんだっけ?」
「50mだ。」
「・・・そうだな。たぶんあんまり変わんねーよ。」
「だろ?」
「ああ。」
「だから他のことに挑戦するよ。もっとかっこいいやつ。」
「うん。そうだよ、そのほうがいいよ。」
「じゃあ何に挑戦するかな?」
「なぁ、今日帰りにコンビニで俺になんか奢れ。」
「なんでだ?」
「命の恩人にそれくらいは当然だ。」
「?」
「奢ったほうがいいよ。そうしないとたぶん俺お前を殴ってしまいそうだ。」
「なんかわからんがその目が怖いから奢るよ。」
「ああ、そのほうがいい。」
「じゃあ次は何をやろうかな。」
「・・・やる前に何をするか俺に言えよ。」
「?わかった。」
「絶対だからな。」
「まぁ、今は飯食おうぜ。」
「そういやまだ卵焼き食ってなかったわ。」


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