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doll
【同性愛♀ 官能小説】

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doll T-2

『ところで、智花お腹空いているでしょ?あたし、何かつくろうか?』
『えっ!?本当?ありがとう。あたし今日まだ何も食べてないの。』
 智花がうれしそうに裕奈に言い寄っていると、またしても湊が嫉妬したようだった。
『へえ。裕奈ってば智花の気を引こうと思ってやけにやさしいんだね。あたしがご飯作ってって言っても、どうしようかなってあたしをいじめるのにね。』
 湊は冗談なのか本気なのかいじける様子で裕奈の腕にしがみついていた。湊の豊かな胸が裕奈の腕に押しつけられるが、智花しか見えていない裕奈は気にしていないようだった。
『湊、そんなことないってば。智花は夜行列車で来るって言っていたから、きっと朝は何も食べていないんだろうなって思ったんだよ。ほら、智花も適当にくつろいでいて。ちゃっちゃっとあたし作っちゃうから。』
 そう言うと、裕奈はキッチンに向かった。彼女のかけるエプロンは清楚で、彼女に似合っていた。料理の手つきも、高校の時の調理実習に比べて相当手慣れているように見える。それもそのはず。彼女は調理の専門学校に通っている。入学してから半年以上たった今、この程度の料理は彼女にとってさほど苦労しない作業になっていた。

『あれから、もう半年か』 目の前で俯せになりながら一緒にテレビを見ている湊に聞こえたか聞こえまいか、智花は感慨に耽りながらそう言った。湊にも少しは裕奈を見習って女らしくなればいいのにと思う。見た目は美少女だが、実際はがさつな性格をしていた。まあ、それが湊の魅力でもある。

『おまたせ。智花。ほら、大したものは作れなかったけど』
 智花をしばしの回想から断ち切ったのは裕奈の声だった。

『うわぁ。おいしそう。いただきます。』
 智花が食べはじめようとするとき、裕奈はそれを制止させる。
『ちょっと待って。智花』
 智子は首を傾げながら裕衣に尋ねた。もともとお腹はすいていたし、目の前のいい香のするオムライスを食べるのを制止させられるのはつらかったが。
『どうしたの?裕奈』
『んっ。まずはあたしが食べさせてあげる。いいでしょ?』
『んっもう。馬鹿。恥ずかしいよ』
『いいんじゃない?裕奈だってきっと初めからこうしたかったに決まっているんだし。』
 恥ずかしがる智花に湊が言った。
『ほら、口あけて。』
『しょうがないな。もう、あーん。』
 裕奈はもうよそっていたので仕方なく智花は口を開く。しかし智花の予想は裏切られる。料理とは違ったそれが智花の口に入る。
『んぅ!?裕奈』
 智花は違和感を感じていた。彼女の口内を舐めまわしているのは紛れもなく裕奈ちゃんの舌だった。
 智花は為す術もなく、裕奈にされるがまま床に倒される。
『あはっ。やっぱり裕奈ちゃん智花とえっちしたかったんだ。どうりで昨日からそわそわしているって思った。』
 湊がそう言いながら床に伏している智花と裕奈に近づく。そして智花の服に手をかける。
『いやっ。湊止めてよ』
 湊は眉をひそめる。
『へえ。裕奈とのキスはいいのにあたしが触るのは駄目なんだ。』
 湊は智花の服の上から秘部を撫でる。
『でも、智花がどんなに嫌がるふりしても身体の方はしたいって言っているよ。』
 智花の服はファスナーを下ろされ淡桃色の下着が顔を覗かせる。そしてそれは紛れもなく濡れていた。
『すごい。裕奈ちゃんとのキスだけでこんなに濡らして相変わらず智花はいやらしいんだ』
 湊は下着の線を縁取るように触りながら、濡れたそこに口付けをする。


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