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Funny×Funny×Days
【コメディ 恋愛小説】

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Funny×Funny×Days(1)-1

都内の高校入学式前日、俺、日向要(ヒムカイ カナメ)の一人暮らしの生活がスタートする。
財政状況でも考えれば寮に入るのが一般的だが、
仕事で兄貴が3年間アメリカに渡るので、留守の間兄貴が住んでる都内のマンションに俺が住む事になった。
それでも家具が完備された2LDKの家賃実質0円は破格の待遇だ。
歳が12離れていて疎遠勝ちな兄貴でも、朝早く見送りに行った空港で俺を気遣う言葉を掛けてくれた。

「隣の御崎さん所には、弟が一人暮らしするって言ってるけど、お前ちゃんと菓子折り持って挨拶に行けよ?只でさえ誤解され易いんだからな」
「…」

兄貴が指したのは俺の図体…身長178cm、空手で鍛えた身体は標準的な高校生の体型にも関わらず、所々フランス人である若かりし祖母に似ていた。
顔の全体的な作りも女顔、髪が金髪で目の色も碧眼。随分、地元でからかわれたりしたので、今も前髪を下ろしている。
不意に少々長い髪を後ろで束ねていた俺の頭を兄貴が撫でてきた。

「そう気落ちするな。御崎さん所は外見で判断するような人たちじゃないからさっさと仲良くしとけって事だ」

まるで子供の様な扱いだが、滅多に顔を合わせた記憶もない兄貴が笑顔で励ましてくれた事がとても嬉しかった。



そんな兄貴の言葉も手伝って空港からの帰り道。
陽は既に沈みそうな位の時刻まで吟味した菓子折りを持ち、隣の家の前に立ったが呼び鈴を鳴らせず躊躇してしまう。
『先生、プロットまだですか!!』
『時間も無けりゃ、ときめきが足りないんだよぅ〜〜!!』
若い女性と中年男性の叫び声を扉越しに聞いてしまい、このまま帰るべきなのかと考えていると

「…家に何か御用ですか?」

後ろから声を掛けられ振り返るれば、12、3歳位の女の子がそこに立っていた。
肩まである黒い髪は艶かな翠色を帯びており、大きな黒い瞳に桜色の唇。
クリーム色のニットに青いチェックのスカート茶色のブーツで、女の子はスーパーの袋を下げていた。
買い物帰りかな?可愛い子だと思って見ていると、女の子の顔に警戒の色が浮かんできた。

「あ、その…隣に住んでいる日向真の弟で要と言いますが。御崎さんの所の方ですか?」
「真さんの弟さん!?」

女の子の表情は怪訝なものから一変して笑顔になる。
「初めまして、私、御崎 一葉(ミサキ カズハ)です。
話は真さんから聞いてます。でもどうしてずっと家の前に?」
「それは…」
説明しようとするとまた、中から声が聞こえてきた。

『ときめきどこだぁ〜〜〜!!』
『先生、ご近所迷惑ですよ!!』

また聞こえて来た男女の叫び声に一葉と名乗った少女は、納得したらしく取り繕う様に曖昧な微笑を浮かべる。
「あはは…流石に引きますよね…叔父が漫画家で、今担当の吉田さんが来て仕事の催促しているんです」
簡単に説明をしてくれ、彼女は玄関のドアを開け中に声を掛けた。
「茂叔父さん、真さんの弟さんが挨拶に来てくれたよ」
あれ?叔父さんって事は…一葉さんの両親は?
俺の疑問は次の瞬間、思考の片隅に追いやられた。


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