夕焼け-1
赤い夕焼けを見た
昔、こんな赤い夕焼けを見たときに思ったんだ
俺達はずっと子供のままで、ここで時間は止まるんじゃないかって
親ははずっと親のままで、友達はずうっと変わらずに友達のままで……
当たり前だけど時間は進む
例え望んでいてもいなくても時は止まらない
子供の頃は、過ぎていく日々の意味がわからなくて
あの夕焼けはいつまでも俺達のものだと信じていた
気付かずに重ねた日々は重すぎて
この手から滑り落ちたものは多すぎた
あの時みんなで見た夕焼けを、今は一人で見上げている
変わったのはカラダか?ココロか?
俺は何が変わった?
教えてくれる奴は誰もいない
皆は今の俺を見てなんて言うだろう
変わったって言ってくれるのかな
それともやっぱり変わらないって言うのかな
会いたい……ただ、みんなと会いたい
夕日の沈んだ道を俺は歩き出した