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愛していたのに
【悲恋 恋愛小説】

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愛していたのに-1

愛しているのに
一緒がいいのに
意地っぱりなの
素直に言えない

本当は嫌なのに
離れたくないのに
だけど
やっぱり
素直に言えない

行かないで
そばにいて
そんな一言
どうして
言えないんだろう
意味もない会話
くだらない話題
そんな事で
盛り上がれるのに
一番大切な言葉
伝えたいオモイ
それすらも
意地に負けてしまう


愛していたのに
一緒に居たかったのに
意地っぱりなの
素直に言えなかった

遠ざかる足音
小さくなる後ろ姿
やがて
見えなくなるその広い背中

涙すら出ない
声さえ出ない
最後まで
意地をはった結果なの



愛していたの
愛していたの
本当は
それが言いたかった

  ●End●


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