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きみのとなりへ
【純愛 恋愛小説】

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きみのとなりへG-2

薫ちゃんに連れられて、気晴らし感覚で行ったストリートライブ。
彼らの歌を聴いてると、こんな歌詞があった。

“辛いときは泣いていいよ 逃げたっていいよ でも忘れないで 頑張ってるきみを ちゃんと見てる人がいること”

それを聴いてハッとした。

確かに大変な事もあったし、面倒な客もいたりしたけど、「いつもありがとう」って言ってくれるお客さんがいたり、仕事を認められて、商品の発注とかまで頼まれたりして、仕事にやりがいを感じたりしてた。

逃げたっていいよ

この言葉で逆に冷静になれた。

逃げ場をもらった感じ。逃げ場が出来たおかげで、頑張ろうって気持ちになった。

この歌詞を、高校生が書いたのかと、彼らにすごく興味を持った瞬間だった。

それから、彼らの歌を聴きに行くのが日課になった。

それから随分たって、歌詞を書いてるのが一平くんだって知った。

その彼がバイト先に来たときは本当に驚いた。

自分の中で憧れの人、届かない人だったから。

彼とメールするようになって分かった。

彼は、純粋で一途で努力家な人。

歌が歌いたい、自分の想いを伝えたい、自分の歌で、聴いた人を元気づけたい。

そんな純粋な気持ちを、いつもは隠してるけど、たまにチラッと見える。

正直意外だった。彼の、純粋さ故の芯の強さが。なんだか、弱そうな雰囲気だったから。

そう、中性的な外見と裏腹な芯の強さ。

そのギャップを感じる度に惹かれていく自分がいた。

その反面、気を使いすぎたり、強く言えなかったり、あんなに素敵な歌詞を書くのに意外に子どもっぽいとこがあったり。

でもそんなとこも愛しくてたまらない、そう感じている自分がいた。

この感情はこんなに大きくなってたんだ。

改めて気付いた。
彼への気持ちを確信してしまった。

なんだか、彼の方を見ることすら照れ臭い。
ライブ中彼の方を見ることが出来なかった。

「自覚したら照れくさくなったってやつ?」

パッと隣を見ると、薫ちゃんがニッタリ笑っている。

「その感じだと、確信出来たみたいね。」

「…うん。私、好きになっちゃった。」

薫ちゃんはニッコリ笑って

「応援するよ!」

と言って、私の肩をポンッと叩いた。



ライブが終わって、バイトに向かう途中、一平くんにメールした。

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ライブお疲れ様☆
とっても癒されたよ!ありがとう(*^_^*)
バイト頑張ります♪
ーーーーーーーー

何か伝えたくて、結局ありきたりな言葉になっちゃったけど、とりあえず送ってみた。


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