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妖精の住む森
【ファンタジー 官能小説】

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妖精の住む森-1

私は、幼き日に祖母から聞いた伝説を忘れることがなかった。
伝説・・・かの山には妖精が住んでいて、時には人に姿を現わし、悪戯をする・・・
それ以降、私は、妖精に関するいろいろな本を買い集め、妖精の虜となった。
大学では、登山部に入部した。妖精の住む山にいけるかも・・・
さて、土曜日。登山部としてはなだらかな山に挑戦しようと、初心者を中心に集まった。その中に私もいた。
『みんな、はぐれないように。ゆっくり、あわてず登りましょう』
指導者の合図に合わせ、皆が登りはじめる。私は、最終のほうだった。
『中条。無理しないでね』同期の美晴ことみに励ましてもらい、いざ。
『はぁ・・・はぁ・・・』
あいにく、私は運動が苦手である。もう皆は先へ行ったのかな?
ふと、辺りに霧が出てきた。
(まずい・・・迷ったら大変だ)
私は、懸命に歩いた。辺りの霧もなくなり、周辺が見渡せた。
『おーい!おーい!』
誰の返事も無かった。
(まいったな。はぐれてしまったぞ)
と、その時である。
『どうしたの?お兄さん。大きな声を出して』
(えっ・・・!?)
辺りを見回す。誰もいない。
『お兄さん。上だよ。上』
ふと見上げる。太い枝に、全裸の少女が座っていた。目が合うと少女は手を振った。
(良かった・・・人がいた・・・ん・・・まてよ・・・)
『はだか!!』
私は大声をあげた。
少女が枝から飛び降りた。
『こんにちは』
『こ、こんにちは』
『ハイキング?』
『う、うん。そんなもん』
『そっか。皆とはぐれたんだね』
『う、うん・・・』
目のやり場に困る。
『君は誰?どうしてここにいるの?どうして、は、裸なの?寒くないの?ここは・・・』
私は思いつくかぎりの質問をした。
『ちょっ、ちょっとお兄さん』
『あっ・・・ごめん』
『いいよ。私はこの森に住んでいるの。裸なのは気持ちいいから』
『気持ちいい?』
『そう。お兄さんも脱いでみたら?気持ちいいよ』
『い、いいよ。僕は別に・・・』
『いいから、早く、早く!』
半ば強制的に服を脱がされた私は、いつしかパンツ一枚の姿になっていた。


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