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堕天使と殺人鬼
【二次創作 その他小説】

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堕天使と殺人鬼--第0話---2

 駐車場から、車の音が聞こえる。あら、今日はやけに早いわね。そう呟いて母親がエプロン姿のまま玄関へ向かって行くのを、ほんやりと眺めた。





オリジナル・バトル・ロワイアル

【プロローグ】
堕天使と殺人鬼 --第0話--
〜悲劇の前触れ篇〜





 四十過ぎとは思えないほどに若々しい母の無邪気な後ろ姿を見送って、少女は目前の食器を手に立ち上がる。母が消えた少しの時間を利用して、まだ半分も減っていないご飯やおかずを生ゴミに出してしまおうと言うのだ。その行動に及んだ理由は、飯がまずかったからとか嫌いな物だったからとかではない。ただ単に、食欲がないだけだった。
 丁重に零れないよう、しかし素早くゴミ袋にそれを捨てる様子は些か手慣れているようであった。そのことから、彼女が常習してこれをしていることが伺える。
 やがて全ての物を捨て終えると、少女はそのまま何事もなかったかのように食器を台所に持って行く。始めから出してあった麦茶を一口だけ飲んで、少女は自分の部屋へ向かおうとした。しかしその時、リビングのドアが開いて真剣な面持ちをした父親が入って来た。先ほど父を迎えに行った母親は、その美しい顔立ちを歪め父の後ろで不安げな表情を浮かべている。
 しかし、少女は別に構わなかった。父親に一言、お帰り、とだけ告げるとさっさと部屋に向かう素振りを見せる。
 その少女の手首を父親がきつく掴んで引き止めた。少女は驚き、父を見据える。その父親の真剣な表情は、整った男らしい顔立ちを更に迫力のあるものに変えていた。
 父親は、重い唇を僅かに動かして、絞り出すように語りかけて来た。


「いいか、落ち着いて聞け。お前のクラスが……プログラム第25号に当選された……」





【残り】--三十八名--


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