投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Trance
【その他 その他小説】

Tranceの最初へ Trance 1 Trance 3 Tranceの最後へ

Trance-2

「誰だい、君は?」


自分の身に置かれた状況がはっきり把握できず、咄嗟にそう呟くと

「夢から夢の放浪者だよ」


夢から夢の放浪者?
なんて非現実なことをいってるんだ、この子は


「名前は?君はいったい何者かね?」


「名前?そんなものないよ。僕はアンタの夢を奪いにきた使いなんだよ」


夢を奪いにきた?
今私が見てるこの夢をか?


「アンタの夢を見たがってる人がいるんだ」

少年はニカッと白い歯を見せて言った


「私の夢をか?いったい誰に見せるんだい?」


「それは言えないな。けど、アンタの大丈夫な人なんだ」


アンタノダイジナヒトー…


思いあたるヒトがいる

誰だったか…ー思いだせない


甘い甘いヒト


確か…ー栗色の髪で
大きな瞳


「っと。じゃ、そういうコトでいいよね」


「僕はアンタがそういう顔してたら、またすぐ来ちゃうから」


「…?」


「Sweet dreams」


そういうと、少年は姿を消した


ー…Sweet dreams


よい夢を…か


その後たちまち私の意識は薄れていった


Tranceの最初へ Trance 1 Trance 3 Tranceの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前