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あれから2日経った
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あれから2日経った-1

あれから2日経った。

16日ぶりにキミの着信を聞いた朝 解ってしまった。【気持ちがなくなって、他に好きな人できたから別れよう】すぐに送った返事が10ヶ月と10日の関係に終止符を打った。【今までありがとう。大学でも頑張ってください。】不安になる位何の衝撃もなくて 自分が冷めた人間に思えた。

初めてだったけれど絶対泣かないと思っていた、別れた位じゃ泣けないと思っていた。キミが居なくても何も変わらないと、キミに出逢う前に戻るだけだ、そう思っていた。
戻れなかった。キミを知ってしまってから、あまりの居心地の好さに忘れることが出来なかった。肌に触れる温もりは泪だけになった。自分が泣けることに驚いて、少し安心した。泪が温かいことを知った。キミが占めていた割合の大きさを思い知らされた。何かをする度に、好むと好まざると、生活のいたる所に残ってるキミの残り香に嫌でも思い出さなければならなかった。
いつからか呼吸するように、キミが側に居ることが当たり前になっていた。当然のことのように意識すらしていなかった。口では何と言っても結局理解してくれてると思ってた、理解できてると思ってた。ふと我にかえる度にこのまま時間が留まってしまえばいいと、本当に思っていた。信じられなかった永遠さえキミとなら信じることが出来た。

恋人という契約を破棄して初めて解った。居て当然じゃなかった。居てもらわないと困る、本当に大きな存在だった。空気中の酸素の様に キミが居ないと呼吸すらままならなくなった。辛い、苦しい、嫌だ。

今までの全てをやり直したいと思った。振り返ると全てが原因に思えた。自分の言動全てが恨めしく思えたのは初めてだった。
自他共に認める現実主義者の自分が本気でタイムマシンの存在を願った。初めて逢ったあの時に戻ってやり直せたら…。それとも、もしかしたらこれは夢かもしれない。目が覚めたら朝で、キミに早く会いたくて時間を気にしながら自分はバイクのキーを回している…そんな空想にふけってしまう程に今もキミを必要としている。


…あれから4日経った。
きっと自分に非があるのだろうから何も聞かずに終わってしまったけど、自分の気持ちも言わないままで、もう泪もでなくなってしまた。自分の中で何かが極まった。本当はあの着信を聞いたときから既に極まっていたのかもしれないけど。
キミは自分には遠過ぎたのだろうか?背伸びし過ぎたのだろうか?一瞬でも自分はキミと同じ目線で同じ方向を 未来を見ることが出来たんだろうか?


果てしない自問自答の中で次に進める答えの解らないまま…ココロが流れた。


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