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ふたり
【幼馴染 恋愛小説】

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ふたり【告白】〜ハダカの告白!?〜-3

『思ったことをそのまま表現するのがエリカだ。って』

「‥‥うん」
フレーズは違うが確かにそういう意味のことを言った。

『でもさ、なんか‥‥ 出来ないんだよね』

エリカはこみあげてくるものを感じ、それを隠すために明るい声を出した。

『あたし、思ったんだけどさ』

だがユキは、その声色とエリカの本当の想いとの食い違いを感じ、そうさせているのは自分なんだ、と悔やんでいた。


『ユキの、ね。ユキの……』

エリカはそこから先を言おうかどうか迷っていた。

こんなこと言うつもりじゃなかった。けど……
ユキの気持ちが知りたい。
あたしに笑顔を向けているとき本当は何を考えてるのか……
何気ない会話をしてるときだって、どんなことを考えてるのか……
あたしを見る目と、あかねを見る目の違いの意味は何なのか……
それがわからなかったから変に考え込んじゃって暗い気持ちになってるのかもしれない。

……でも、怖い。

今まで何度もそういうことを考えた。
だけど口に出そうとはしなかった。それは多分、心のどこかで怖がってたから。
それを聞いて、明日からもまた笑って話ができるのか不安だったから。

今までのあたしだったらもう諦めてた。この涙はあたしの戦意喪失のスイッチだったから。

でもあたしの今の気持ちは
変わりたい。
こんなウジウジしたのなんか、あたしじゃない。
あたしはもっと明るくて元気一杯で、言いたいこと言えて好きなことを好きにやれる、魅力たっぷりの女の子なんだ!!


エリカは涙を流しながらも、その表情は決意に満ちていた。


「俺の……何?」

『ユキの……』でエリカは話を止めたため、ユキはタオルを手にその場で固まっていた。

『ううん、待って。それより先にユキに言いたいことがあるの』

エリカは、頬の涙も弾けそうなくらい明るく声を出した。

『あたし、ユキが好き。大好き。もうこの気持ちこれっぽっちも抑えたくない。だから……』

エリカは深く息を吸う。

『ユキの気持ち、聞かせて?』


もう後戻りはできない。

エリカの決意の告白に
ユキは応えようとしていた


【告白】
終わり


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