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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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高崎龍之介の悩み 〜初恋〜-4

「ああ、嘘うそ。ちゃんとそっちの意味で言ったから、泣かなくていいよ」
追い付いた龍之介が優しく肩に手をかけると、美弥は立ち止まった。
「……ホントに?」
「本当」
「軽蔑しない?」
「しないよ」
「どうして?」
「僕がえっちだから、美弥もえっちだと嬉しいよ」
肩に乗せた手を前に伸ばし、龍之介は美弥を抱き締める。
雨上がりで人通りが少ないとはいえ、なかなか大胆な行動だ。
「美弥は、えっちしたくない?」
「……したい」
「じゃあ、しよ?」
「え?」
「『運動』、したいでしょ?家に戻って、しよ?」


「くふ、はぅん……!」
のけ反る美弥の腰をがっちり掴み、龍之介は子宮を突き上げた。
「くぅあああああーんっ!!」
子宮口をにゅぎにゅぎと突かれ、擦られ、美弥は泣き悶える。
「ほーら。腰休めたら『運動』にならないよ?」
――美弥が自分の肉体に慣れて来たのをいい事に、龍之介は少しだけ自分が快楽を貧るための腰使いをしていた。
龍之介の上に座る格好をしている美弥は、体を突き上げられて激しく鳴く。
「だ、だって気持ちっ……っ!!」
びくびくと、美弥の全身に痙攣が走った。
「くううっ……!!」
「イッた?もっとイク?」
「やあっ……も……!」
ぷるぷると首を振る美弥の表情は甘く蕩け切っていて、龍之介は思わず笑みをこぼす。
「可愛いよ、美弥。もっとイッて、もっと鳴いて」

ぐちゃぐちゃぐちゃ!!

「――――ッッ!!!」
激しく膣内を掻き混ぜられ、美弥は全身をのけ反らせた。
はぁはぁと肩で息をする美弥の事を、龍之介はさらに激しく突く。
「あーーーーーッッ!!」
一際高く叫んだ美弥の体が、ずるっと龍之介の上に倒れ込んで来た。
深くイキすぎて、失神したらしい。
「あ……やり過ぎたのね」
ぐったりしている美弥を寝具の上に横たえ、龍之介は乱れた息を整える。
ゴムを被せたままの肉棒は、愛しい女性を求めてぴくぴくと脈打っていた。
龍之介は、美弥の様子を伺う。
早い呼吸は次第に落ち着き、寝息へと変わっていった。
「……おやすみ、美弥」
眠りについた美弥の頬にキスを落とすと、龍之介は自慰で何とか欲望に治まりをつける。
当然家まで送って行くつもりだが、日が沈んで暗くなるぎりぎりの時間まで、消耗しきった美弥を寝かせておいてあげたかった。
用の済んだスキンを剥ぎ取って処理し、龍之介は美弥の隣へ寝転ぶ。
「りゅ……うけ……」
半分寝ているのか起きているのか、美弥は体を擦り付けて来た。
肌を熱く触れ合わせた後はそうやって引っ付くのが、美弥の癖らしい。
指先でさらさらした髪を梳いてやり、龍之介はまぶたを閉じる。
美弥の体から放たれる甘い香りを嗅ぎながら、龍之介は浅い眠りへと落ちていった……。


「ごめんねぇ、わざわざ送って貰っちゃって」
自宅の門前で、美弥は両手を合わせた。
「夜道を女の子一人で歩く方が危ないよ」
「うん……」
美弥は、じっと龍之介を見る。
「?……何?」
何を要求しているのか分からず、龍之介は尋ねた。
美弥はもじもじしていたが……意を決したように、龍之介の頬を掌で包む。

ちゅっ

――龍之介の唇に、軽いキスが訪れた。
「あんまり……した事、ないから」
唇を離した美弥は、真っ赤な顔をしてそう呟く。
「美弥……」
罪悪感が、龍之介を支配した。
確かに付き合い始めてからこのかた、軽く唇を触れ合わせるだけのキスをほとんどした事がない。
何度かキスはしているが、いつも龍之介がキスを激しくしてしまうのだ。
美弥を自分の欲望に付き合わせてしまっていた事に、改めて気付かされる。
「ご……ごめん!わがまま、だったよね?」
龍之介が何のリアクションもしない事に気まずくなって、美弥は踵を返した。


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