投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

サンダーぱにっく。
【ファンタジー 官能小説】

サンダーぱにっく。の最初へ サンダーぱにっく。 1 サンダーぱにっく。 3 サンダーぱにっく。の最後へ

サンダーぱにっく。-2

―…
「ん…?」
最初に意識を取り戻したのは、和泉だった。空は雨も雷も止んで、すっかり晴れていた。
「芳樹、大丈夫?」
和泉は自分の寝ている姿を目にした。
「え?!あたしッ?何で?!芳樹は!?」
和泉はとりあえず、寝ている自分を起こす事にした。
「起きて〜!あたし!」
「ん…」
和泉が和泉の体を揺さ振ると、和泉が起きたようだ。
「うわッ!?俺がいる」
「へ?芳樹?」
口癖、癖、確かに芳樹だ。
「…和泉?」
「うん。…これってさぁ」
「…あれだろ?」
「「入れ替わった!?」」
「…これからどうする?」
「とりあえず…場所替えよう。」
「うん」
二人は学校から出て、近くのマックに入った。
「何でこうなったんだろう…」
芳樹の体の和泉が、ポテトを摘む。
「雷落ちたよな。」
「うん。あ…芳樹ッ!足開かないで!パンツ見えるッ」
「お、悪い。」
和泉の体の芳樹が、足を閉じる。
「…落ち着かねぇな。」
芳樹は苦笑して、アイスコーヒーをすする。
「…どうやったら戻るんだろう…」
和泉は目が潤み始めていた。
「おい、俺の顔で泣くなよ!激ダサだぞ」
「あ…そうか。」
和泉は涙をこらえた。
「そうだな…もう一回雷に打たれれば戻るんじゃね?」
芳樹は脚を組んで、ポテトを食べた。
和泉はパンツが見えるかハラハラしたが、脚を組むのは芳樹の癖だと諦めた。
「でも…雷止んじゃったよ?」
「…そうだよな」
和泉はオレンジジュースをすする。
「じゃあしばらくは…この体で頑張るしかないのか…」
和泉はチキンフィレオを頬張った。
「そうだな。俺のケー番とアド、一応登録しておいて。」
「わかった。」
和泉はオレンジジュースでチキンフィレオを流し、携帯を取った。
「ん〜と…」
和泉の携帯には、ピンクの可愛らしいストラップが付いていた。
「…ストラップ交換しようぜ。」
「え〜…何で?」
和泉は不満そうな顔をした。
「だって…お前は今、男なんだ!お前は俺ん家に帰るんだ。」
「そうか…お家帰れないんだぁ…」
和泉はまた潤み始めた。
「…泣くなよ」
「泣かないッ!あたし今芳樹だもん!」
和泉はアドを登録しおわると、ストラップを外した。
「はい。あたしの家わかる?」
「うん。」
和泉はカバンから、ペンとノートを出した。そして何やら書き始めた。
「ココ、あたしの部屋でお風呂とトイレはココ。」
和泉は芳樹に家の間取り図を見せながら、説明しはじめた。
「あたしと仲イイ子はわかる?」
「鈴だろ?」
「そう。7時45分になったら、毎朝迎えにくるから。」
「わかった。和泉は俺の家わかる?」
「うん。」
芳樹は和泉からペンとノートを借り、間取り図を書いた。
「ココが俺の部屋で風呂とトイレはココ」
「うん」
「俺と仲イイ奴は知ってるよな?」
「亮くん…」
「そうだ。」
芳樹は携帯の時計を見た。
「もう…8時か。そろそろ帰ろう。」
「うん」
和泉は芳樹の荷物を持った。
「…これから大変だな」
「そうだね」
二人はマックから出た。
「じゃ、また明日」
「うん、バイバイ」


サンダーぱにっく。の最初へ サンダーぱにっく。 1 サンダーぱにっく。 3 サンダーぱにっく。の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前