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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス2-5

「…眠れないの?」
いきなり声をかけられて、宏樹は驚いた。
「…月下。起きたのか」
「うん。よく寝たし」
月下は布団から起き、タオルに包まって宏樹の隣に座った。
「月…キレイね」
「うん…」
二人は寄り添って空を見上げた。
「…あのね。宏樹」
月下は月から視線を離さずに言った。
「人間とか…そうじゃナイとか…あたしには関係ない。」
月下は笑った。
「宏樹がスキ」
―ぐぃッ
月下は宏樹を押し倒す。
「げッ月下?!」
「…エッチしたぃ」
月下は宏樹の唇にキスを落とした。
「あたしッ宏樹がスキでスキでしょうがナイみたぃッ」
宏樹は月下の誘いが嬉しかった。
「月下…今日大胆だね」
「え?…あッ」
月下を包んでいたタオルがはだけ、下着姿になっていた。
「やッ…コレは予想外でッ」
月下はタオルをつかんだが、宏樹によって遮られた。
「…エッチしたぃのは俺だけかと思ってた」
宏樹は月下の頬にそっと触れる。
ぴくっと月下の体が震えた。
「違うょッ…宏樹」
宏樹は手を下におろしていく。
頬から首、肩から脇腹。ゆっくり宏樹の手が月下の体をすべる。
「…ダメだ。月下が嬉しい事言うから…もう我慢できナイしッ」
宏樹は器用に月下のブラを外す。
「今日は…もう寝かさないょ?」
「きゃッ」
宏樹は月下の腕を引いた。
「攻められるのも…悪くナイけど。俺は攻める方がスキ」
宏樹は月下を床に寝かせる。

「ぇ?あッ…ちょっとッ!んッ」
宏樹は月下の脇腹に舌を這わせる。
「やッ!くすぐったいょッ…」
「くすぐったいトコってね…性感帯なんだってょ?」
宏樹は悪魔の笑みを見せ、月下のパンツを脱がす。
「…脇腹だけでこんなに濡れてるッ」
「う…そッ」
「嘘じゃナイょ…」
宏樹は月下の水を帯びている所に手をおろし、つぅっと蜜をすくった。
「ホラ…」
そう言って宏樹は、指でいやらしく光っている蜜を月下に見せた。
「ヤダ…恥ずかしいょ」月下は顔を赤らめる。
「もっと感じて…」
宏樹はクスっと笑った。そして、月下の太ももにキスを落としながら陰部に顔を近付ける。
月下は宏樹がキスを落とす度、体をビクつかせた。
「…宏樹?」
宏樹は月下の陰部に顔を近付けたまま、何もしない。
「ね…恥ずかしいからあんまり見ないで…」
月下のうったえを聞いているのか、いないのか…。宏樹は無言で月下の陰部を見ている。
(…何か変な気分になってきちゃった…)
月下は羞恥心の中に、快感が芽生えてきた。
(恥ずかしいのに…)
月下の陰部はさらに潤みを帯びていく。
「…何もしてナイのにこんなに溢れてる」
宏樹は陰部に指を入れる。くちゅっと音がでた。
「あッ!…だって…宏樹が見てるから…」 
月下は快感に顔を歪ませた。
宏樹は一本、また一本と指を増やしていく。
「んッ…ふぁッ…」
月下から声がもれる。宏樹は指の出し入れを速くした。
「やッ…ダメッ」
月下は宏樹の手を掴んだ。
宏樹はもう少しで月下をイカせられる所だったのに止められて、不機嫌な顔をする。


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