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スタンドプレー
【エッセイ/詩 その他小説】

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スタンドプレー-1

忘れることは
不安要素


だって

歌を教えてくれたのはあなた
歌う場所をくれたのもあなた



どうしたらいい



求めているんでしょ

その手を
その影を



あたしには
届かない月の痕


焦点が合わない
灰色の目を向けて



瞼にかかる魔法

醒めないで





まだ 歌えるかな





爪先に輝く
銀の砂


些細なことを理由に
留まって




覚めるのは 突然




飛び跳ねた魚
これなんだ
あなたが欲しがってたもの



あたしの掌には
収まりきらなくて


涙が



棄てられる悲しさ
知らないあなたには


少しばかり残酷ね




かすれた声に ふち取られた


死神の黒服
混ざり込む白雪



あなたを
明日に祈り歌う


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