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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2-13

ばたっ
ばたたっ
それが生まれ出た事を確認するように羽ばたき、未緒はふわりと浮き上がる。
護は、未緒を捕まえようとはしなかった。
綾女が呪いをかける際に、護の判断力まで奪ったせいだ。
「なかなか楽しめたけど……しょせん、木偶よね」
未緒は綾女を一瞥し、婉然と微笑んだ。
「その男はあたしのものよ。返してちょうだい」
未緒は近付いて綾女の首根っこを掴み、吊るようにして直人から引き剥がした。
「ぎゃっ!」
尻餅をつくような格好で地べたに叩き付けられ、綾女が悲鳴を上げる。
「あ、そうそう」
未緒が口中で呪文を唱えると、綾女と護の手足が地面に吸い付けられるようにして拘束されてしまった。
「逃げられたり救援に駆け付けられたりしたら、困るものねえ。あ、それと……この場で死にたくなかったら、使い魔を回収してくれない?」
未緒の要請に、綾女は慌てて凪を回収した。
くすくす笑いをしながら未緒は直人を見、眉をしかめる。
「あ〜あ……この女のでべとべと。おいしくなさそ」
自由になった直人は、思わず苦笑した。
「なら、綾女の相手をしていてくれ。僕は彼にかけられた術を解くから」
「りょうか〜い。すこ〜しキツめにお仕置きしてあげないと、ねえ?」
ぺろりと舌なめずりをした未緒の表情に、綾女はぞっとした。
まるきりナメてかかっていたあのおとなしそうな女が、こんな邪悪で蠱惑的な顔をするなんて。
「ま、あたしの発現のせいでイキはぐったみたいだから、まずはそれからかしらねえ?」
未緒は自らの秘部に指を這わせつつ、口中でぷつぷつと呪文を唱えた。
ずるんっ
「ひっ!?」
綾女が悲鳴を上げる。
それも仕方がないだろう。
未緒の股間から、極太の肉棒が生えてきたのだから。
基本的に相手に合わせてサイズ調整のできる代物をわざわざ極太にして生やしたのは、未緒の怒りの表れだった。
「あたしはね、人間と淫魔のハーフなの。このくらいは朝飯前よ」
動けない綾女の目の前で肉棒をしごき、その威容を強調する。
「直人の代わりにあたしがイカせてあげる」
そう言うと未緒は体勢を整え、綾女を一気に貫いた。
「ひっ……!」
ミシリ、と綾女の蜜壺が軋む。
サイズの合わないものを無理矢理突き込まれたのだから、当然だ。


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