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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人-3

「あっ……む……ん、んむうん……」
総檜造りの浴室の床に座り込み、濃厚なディープキスを交わしながら、未緒は直人に刺し貫かれていた。
体を傷付けないように、下にはタオルが敷かれている。
浴室でじゃれるようにして体を洗いあっていたのだが、我慢しきれなくなった直人が、未緒に襲いかかったのだった。
「ぷはっ……あ!やっ……んっ!ふあっ!」
繋がった部分の上にある固くなった小粒をいじられた未緒は思わず直人にしがみつき、足を腰に絡めてしまった。
「相変わらず、感度いいね」
直人は思わず微笑んだ。
未緒の中は、きつい上に蕩けるように直人に絡んでくる。
一度抱いたら、誰でも忘れられないだろう。
ただ当人はこういう事には割と抵抗があるタイプなので、この体をじっくりと味わえるのは今の所直人しかいない。
今日だって我慢に我慢を重ねて、ようやく連絡してきたに違いない。
人間として生きていくためには、自分と体を重ねていくしかないのに。
「まあ、自分から積極的に動くタイプじゃないのが救いになってるんだろうな」
喘ぐ未緒を見ながらそう呟いて、直人は腰を動かし始めた。
もしも未緒がこういう事を積極的に楽しむタイプだったなら、事情は確実に違っていたはずだ。
「ダメだ……一回イクよ」
「は、あっく……!」
はいと返事をしようとして、未緒は違う声を出してしまう。
未緒より年下だが開祖の魂の一部を受け継ぐために同世代の少年よりもずっと大人びた意識を持つ直人には、そんな仕草が可愛くて仕方がない。
−未緒の方はどうだか分からないので表明は差し控えているが、平たく言えば直人は未緒に惚れていた。
もし告白して拒まれでもしたら未緒の人生をめちゃくちゃにしてしまうから、はっきり気持ちを確かめない事にはどうしようもない。
それが、くやしかった。
「くっ、うっ!ひゃふっ!な、なおっ……!」
未緒の上げる切ない声に気付き、直人は意識をそちらに向けた。
どうやら直人よりも早くイキそうになっているらしい。
表情が、全てを物語っていた。
「いいよ、イッても」
直人はさらに激しく腰を動かし、もっとイキやすくしてやる。
「あうっ、あ、あ、ああっ……!」
こぼれてくる声は艶を増し、肉襞の動きが複雑さを増してくる。
快感に耐え切れずに、直人はため息を漏らした。
未緒が必死にしがみついてくる。
抱き返してやりながら、直人は先に未緒の中でイッてしまった。
射精を受けて、未緒がいっそうきつく締まる。
「はあっ、うっ……んっあああああっ!」
未緒も背筋をのけ反らせ、絶頂に達してしまった。
「あ、ふ……」
がくがくと震えている未緒をきつく抱きしめながら、直人は優しくキスした。
未緒も必死でそれに応えてくれる。
「未緒……」
射精して縮まるはずのものが未緒の中で再び頭をもたげてくるのを感じながら、直人は囁いた。
「今度こそ、布団でしよう……」
−夜は、まだ長い。


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