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Trickster
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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Trickster-1

誘われたかのように
落ち着いた指先


分かち合うモノすらないけど
少し分かった気がするよ


少なくともあたし自身は
爆発寸前の風船


触れないで
いつ破裂してもおかしくないの


ましてや
あなたが触れるなんて


ねぇ 少しは気付いてよ
もっと離れてよ


馬鹿みたい
ひとりで浮かれたり、落ち込んだり

あたしの時間
あたしの感情

全部差し出してもあなた全然気付かないもの


だいぶ足掻いたかな


また少しずつ季節が遠のく
一巡り あなたと


憂いる毎日
進む想い


盗み見しながら
リセットボタンを探す日々


早く
早く 見つけなきゃ

もう 何にも分からないよ


あなたの考えてる事も
あたしの意地も


不安すぎて
憂いすら焦りに変わってく


あたしが求めるのは
あなただけのはずなのに


あたしはそれだけじゃ満たされない


答えなんてないから
ほら、また 涙


踏みつぶしてよ

壊れる前に


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