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clumsy
【学園物 官能小説】

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clumsyXclumsy-4

「あッ…」
槙は小さく体を震わせる。
「どこが変なの?…むしろエロくてヤバいって。あ、俺がね」
そういって、泰牙は槙の首筋にキスを落とした。
「ッ…」
「あぁ、ほら、声我慢すんなよ。」
「だって…」
「…ほぉ。我慢出来ないくらい激しいのが希望か。」
「や、そんな事言ってないから!!」
「そうかそうか…じゃあ腰が立たなくなるまでヤってやるよ…」
「…や、ちがッ、誰か…止めてぇ〜…」
俺様(S)スイッチが付いた彼は、誰も止められない。

ー…
「んッ…やッ」
「いやじゃね-だろ?こんなに立ってんのに」
「あッ…ん」
呼吸するのも難しい程、激しく攻め立てられる。喘ぎ声が恥ずかしいなんて言ってられなあ。(だって息出来なくなるし)
「ひゃ!!泰…牙ァ」
泰牙は自己主張を始めた突起のすぐ隣に赤い花を咲かせる。
「…何?」
わかってるクセに。
「…ッ」
「どうして欲しいんだよ?」
「…サドめ…」
「あぁ?じゃあお前はマゾだな。」
「なんでよ。」
「言葉責めで濡れてんだろ?」
「きゃ」
泰牙はパンツの上から陰部に指を滑らせる。
「ほら…」
「泰…牙止め…て」
「どうして欲しいんだよ。」
「ッ」
ジュンっとまた陰部が湿り気を帯びた。
相当なマゾだと思う。
先の行為を期待して濡れるなんて。
「…も…ぉ泰牙の好きにして…」
じらされるのはもう沢山。
槙は泰牙から顔をそらせて言った。
「…これが無意識だからタチがわりぃ…」
「え?ッあぁ!!」
熱く熱を持ったモノが、槙の中に入ってくる。
「加減できねぇ…」
眉間にしわをよせ、泰牙は腰を動かした。
「あッあッ…んッ」
槙は泰牙のワイシャツを掴む。
何かに掴まっていないと、どこまでも墜ちていく気がしたから。
「ッあ…」
「泰ッ牙」
「キツ…」
「いッ…あッ…」
激しく腰を打ちつけられる。
泰牙自身が槙の中に入る度に、槙は声を上げた。
「ッぁ…んもうッ…」
(声、我慢出来ない…ッ)
卑猥な音と喘ぎ声が屋上に響く。
ただの“男”と“女”に成り下がった行為。
「ッ気持ちい…いッ」
うっすらと汗ばんだ体。だが、不思議と不快な気分にはならなかった。
「ま…き…ッ」
「ひゃ!!ソ…コ、ダメッ」
「ここ…?」
「ひぃあッ…んッイッ…ちゃ…うッ」
「一緒に…ッ」
「泰…牙ぁッッ…あぁッん」
「くッ…」
槙はビクッと体を震わせ、泰牙は槙の中に白濁を流し込んだ。
「はぁッ…泰…牙」
槙は肩で息をしながら、泰牙に手を伸ばす。
「ん…?」
槙は泰牙の唇に指を這わせ、泰牙の後頭部を軽く押した。
「キス…欲しい」
「…おう」
「何その顔…」
「お前が可愛い事言うからだろ。嬉しすぎだコノヤロー」
「んッ」
あぁ、ほら。素直になったらキミも素直になれるんだね。
「…スキ」
「おぅ。俺もだ。」


不器用だから、あなたに上手く伝えられない。
不器用だから、天の邪鬼になる。
不器用だから、
不器用だけど、
あなたがスキ。
言葉じゃ伝えきれなから体で奏でるこの気持ち。
clumsyなあたしらにはピッタリでしょ?

〈完〉


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