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大好きだよおばあちゃん
【家族 その他小説】

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大好きだよおばあちゃん-1

私の親は共働き。いつも保育園の頃から私に何があっても親は父方のおばあちゃんに私の事を頼んだ。おばあちゃんはそれでも必ず迎えに来てくれた。
これは小学1年から小学5年までの私とおばあちゃんとの話です。


私が小学1年生、家から学校まで遠くて帰りは学校から近いおばあちゃん家に帰る事になっていた。
おばあちゃんは必ず家にいて
『おかえり』
と笑顔で出迎えてくれた。
小学生になって初めての夏休み。親は仕事だったから夏休みの半分はおばあちゃん家に泊まった。
おばあちゃん家でプール遊び・科学実験(笑)・ベランダで食べた昼食、私にとって楽しかった。
だけど私が小学2年になる前、小学校に通ってくる子供達をいくつかの地区に別れてさせて市内にある8個の小学校に行く事になった。小学校の児童数が多くなったからである。
私も別の小学校に行く事になった。でもその小学校までは遠くて、私の家は引っ越す事になった。
引っ越した先は同じ市内でも端っこだった。
おばあちゃんも手伝いに来てくれた。
そして私は新しい小学校でコミニティという放課後、小学3年までの児童を預かる所に入る事になった。
それでもやっぱり夏休みはおばあちゃん家に行くのが楽しみだった。
そして小学4年、コミニティを卒業した私は誰もいない自分の家に帰る事になった。最初は寂しかった。
『おかえり』
と笑顔でいう家族もいない家にいるのが……。

そして運命の小学4年のお正月、おばあちゃんが風邪で倒れた。
私はすぐに病院に向かった。
でもおばあちゃんは案外薬のおかげで元気だった。

そして退院。
でも小学5年になる前の春休みの時、またおばあちゃんは入院した。
原因は『肺炎』これはおばあちゃんが亡くなった後に聞いた事です。
まだ病名を知らない私は毎日病院に通った。面会時間ギリギリまで病院にいた。
病院の看護婦さん達も最後の方になると私の事を覚えてくれた。
4月の初旬、面会時間ギリギリになって帰ろうとする私をおばあちゃんが止めた
『行かないで』
って言いながら悲しい顔をして私の腕を掴んだ。
私は次の日学校があった。だから
『ごめんね、明日学校なんだ。また明日来るよ』
と言い掴んでいた手を離した。
本当は凄くその場に居たかった、あとになって本当に後悔した。

そしてその数日後、おばあちゃんに『1日外泊』が決まった。私は喜んだ。そして家族皆で祝った。
だけどおばあちゃんが帰ってきて3日たった後、おばあちゃんは亡くなった。
おばあちゃんが亡くなったのは夜の11時30分。その数分前まで私は起きてた。
だけどおかさんに
『早く寝なさい』
と怒られて寝た。
そして次の日、私がリビングに行くと喪服を着たおかさんと母方のおばあちゃんがいた。
そして知らされた
『まほ、おばあちゃん死んじゃった…』
その一言で私は泣きながら自分の部屋に逃げ込んだ。
部屋でも大声で泣いた。
そしておかさんが部屋に来て
『まほ、学校どうする?』
私は
『行かないっ!遠足だって行かないっ!!』
と言った。
(おばあちゃんが亡くなった2日後に遠足があるはずだったが当日は雨で延期になって私も抜け殻状態で行った)

そしておかさんが出て行ったあと、母方のおばあちゃんが部屋に来て
『まほ、人は必ず死ぬんだよ、(父方の)おばあちゃんも病気で早くなっただけなんだよ』
と私に言った。
そして私も抜け殻状態のまま、喪服を着て父方のおばあちゃん家に行った。


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