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〜甘い果実〜
【ファンタジー 官能小説】

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〜甘い果実〜-12

「そ、そんなに…見ないでよぅ」
 いつもとうって変わって掠れがちなリグの声。
 今、リグは隣の寝室、ケインのベッドの上にショーツだけの姿で横たわっていた。
 日差しの匂いのするシーツにケインを感じ、緊張に汗を浮かべながら委ねている。
「どうして…とても綺麗なのに」
 決して肉付きが良いとは言えない四肢。中でも殆ど隆起の無い胸元が気になっているのか、両腕で覆うようにしている。腰なども、ふくよかと言うにはまだ遠い。
 それでも、ケインにとって彼女の姿は魅力的であった。心の底からそう思う。
「でも…やっぱり、恥ずかしいもん…」
 顔だけじゃなく、身体をも真っ赤にしてよじらせる様子にケインもいつしか興奮してくる。
 考えてみれば自分にモーションを掛けてくる女性はそれまでにも山のようにいた。
 けれどもまったく眼中に入らなかったのは、軍人として背伸びしつづけていた彼に余裕が無かったからだ。
 それが今では、こうしていとおしいと想える人がいる…今また、ケインはリグから与えられたものの大きさに驚いていた。
「私は嘘をつかないよ」
 安心させようと、額に掛かる前髪を軽く掻き分けそっとキスをする。軽く息を吸い込むとリンスの心地よい香りが胸を高鳴らせた。
「…うんっ」
 ケインの返事に満足したのか、幸せそうに微笑むリグ。優しく彼女の手をどけると、こじんまりした薄紅色の乳首に触れる。
「んっ」
 ぽうっと見つめていたリグが突然の刺激に可愛らしく声を上げた。


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