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俺らの明日
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俺らの明日-4

「力の使い方間違ってるよな。」
「でも何でお前そんな詳しいんだ?」
「車の運転手俺の姉ちゃんなんだよ。」
「加害者かよ!?」
「ある意味被害者だけどな。」
「でさ、一応今日見舞いに行くんだけどお前らどうする?」
「え〜、めんどいよ。」
「何でわざわざ貴重な時間使って馬鹿の見舞いに行かなきゃいけねーんだよ。」
「そうだよな。俺も行きたくねーもん。」
「まぁ、放課後は暇なんだけどさ。」
「俺も。明日からは忙しいけど。」
「「「・・・」」」

「よぉ、馬鹿。」
「元気か、馬鹿。」
「死ね、馬鹿。」
「何しにきたこの野郎。」
「見舞いに来た人に言うセリフじゃねーぞ、こら。」
「失礼なやつだな。」
「お前らのほうがよっぽど失礼だろ。」
「怪我はどうなんだ?」
「足の捻挫と軽い打撲。」
「どれどれ。」
「ぎゃう!!」
「わはは、ぎゃう!だってよ。おもしれ〜。」
「捻挫したとこ叩くんじゃねーー!!」
「おいおい、止めてくれ。入院費用家持ちなんだから。」
「ああ、すまん。」
「俺の心配は?」
「黙れ、死ね。」
「貴様・・・」
「なあ、可愛い看護婦とかいねーの?」
「何しに来たんだよ。お前ら。」
「んなもん目の保養に来たに決まってんじゃねーか。」
「『馬鹿の面倒見させてしまってすいません。なんだったら霊安室に放置してくれて構わないんで』って言いに来たんだよ。」
「帰れ。」
「言われなくても帰るよ。看護婦さん見たら。」
「細かいけど看護師な。」
「ああ、すまん。で、いねーのか?」
「いないよ、みんなおばちゃんばっか。」
「この役立たずが!!」
「何で俺にキレんだよ!?」
「黙れ。何でもっと可愛い看護士のいる病院に運ばれなかったんだよ。」
「俺に言うなよ。救急隊員に言えよ。」
「帰るぞ。」
「ああ。」
「待て待て。マジで帰んのかよ?」
「当たり前だ。」
「見舞いの品とかねえのか?」
「お前に使う金があったらユニセフに募金するわ!!」
「二度と来るな、馬鹿野郎!」
「言われんでも来ねーよ。このダイオキシンが!!」
「なんだよ、ダイオキシンって?」
「てめえだ、馬鹿!!」
「この有害物質が!!」
「存在を詫びやがれ!!」
「そこまで言う!?」
「じゃあな。」
「達者でな。」
「早く治せよ。」
「けっ」


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