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M的思考、嗜好
【調教 官能小説】

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M的思考、嗜好-1

終わり無き自虐の思考。
痛くなければ、意味がないもの。痛くてイタくて―…それが良い。そうでなくちゃ、意味がない。疼かなければ、駄目なのだ。

「あっ……!やぁっ!……はぁっ、あっ」
洩れる喘ぎ、蝋燭の明かりに艶めかしく蠢く肢体、はち切れそうな、その『自身』。
吹き上がることの許されぬ白濁の液を想い、私は密かにうっとりと溜め息を洩らす。
私の可愛いペット。
付根を縛られ、蝋を垂らされ。身体はベッドに縛り上げ。
昇り詰める直前で禁じられた快楽は、長く本人を絶頂状態に保つ。
ポタ…パタタッ
「やあぁあぁっ!!やめっ、もうイカせて……」
ほら、もう熱さや痛みさえもキモチイイでしょう?
「はあっ、は……くぅっ!もう…こんなことや………あっぁ…」
ビクビクと跳ねる身体。やめろと言いつつ、イカせて欲しがっている。
「変態」
グリッと頭を踏みにじる。
「……………っ!!」
その、恥辱に満ちた表情。
散々私をイタブっておいて。私をこんな身体にしておいて。
私をこんな風に調教したのは貴方。
私は貴方のこういうところが好きだった。
――今の私みたいな、こういうところが。

今私がしていること、本当は私が一番されたいこと。疼いて疼いて、己を爪で掻き毟る。
それもまたキモチイイ。
歯痒くて切なくて……


これは拷問。
終らない渇望で支配して―…そしてまた、欲望を増幅させる。
自虐的な迄のその虐待性淫乱症(サディズム)。
私への、一番の調教。


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