投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

†マリア†
【悲恋 恋愛小説】

†マリア†の最初へ †マリア† 1 †マリア† 3 †マリア†の最後へ

†マリア† act.1-2

今日も来てしまった。俺なんてとうの昔からマリア様なんかじゃなく、彼女のためにあの少年時代から来てたのに。この教会が寂びれようとも、壊れようとも。
「こんにちわ!」
後ろで声がする。彼女だ。
「こんにちわ。今日もやっぱり来たんだ?」
「えぇ、貴方に逢いに。貴方は何しに来たの?」
「俺も。俺もずっと前から貴女に逢うことだけを考えてた。マリア様になんか逢う為じゃない。貴方の為だ。」
「そうね、私もよ。私もずっと昔から貴方の為にこの教会に来てた。でも私達はマリア様の子にしては悪い子よ?マリア様に背いているんだもの。マリア様の前で恋人同士がキスしたら罰が下るって知ってる?」
彼女は大きな瞳をくるくるさせながら言った。
「知らない…」
「そう…でも私達はもう知っちゃったんだから。マリア様の腕よりももっともっと甘くて気持ちいいけどとげのある腕。」
彼女はクスッと笑う。
「そうだね――…俺達は罰を受けるかもね。でも俺はあの像のマリア様よりも…罰を受けてもいいから…とげが痛くてもいいから目の前に居る茉里亜様の方がいいな。」
そういうと俺は彼女を抱き締めた。そしてキスをした。俺達はマリア様の前で。俺達は有罪…――マリア様の罰が下る。


†マリア†の最初へ †マリア† 1 †マリア† 3 †マリア†の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前