投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

白に赤に私と君
【その他 恋愛小説】

白に赤に私と君の最初へ 白に赤に私と君 1 白に赤に私と君 3 白に赤に私と君の最後へ

白に赤に私と君-2

『…お前の事が1番好きだった。大切だった』




まだ、私の両手に何もなかった頃。




『決めてたんだ』



今は両手にキラキラ。




『またここを通る時は、俺の気持ちが変わったらって』



ライトが眩しい。
曇った窓ガラスも気に入らない。



『…別れよう』




あの頃にはなかった両手の綺麗な色。
私はちゃんと持っているはずなのに。
あの頃は色気なかった爪。





でも、今失った物をあの頃の私はちゃんと持っていた。





雪に真っ赤な両手をかざし、涙を待った。


白に赤に私と君の最初へ 白に赤に私と君 1 白に赤に私と君 3 白に赤に私と君の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前