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ある女の告白
【調教 官能小説】

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ある女の告白-1

私というオンナの存在が、誰にも知られる事無く朽ちてゆくのであるなら、誰かの心の片隅に『こんなオンナが居たのだ』と、少しでも留め置いて頂けるのなら幸いと思い、この告白をいたします。


普通の女として生活していた私が、ある日突然それまで生きてきた日常からあまりにもかけ離れた生活を強いられるようになったのは、今から一年ほど前の出来事に遡ります。
その日、私はいつもより少し遅くなった帰り道を、急ぎ足で家路に向かっておりました。
商店街を過ぎると、道幅が狭く人通りがほとんど無い通りに出るのですが、慣れた道でしたのでさほど怖さを感じることも無く早足で歩いておりました。
後ろから一台の車が近づいてきたのに気付いた私は、道の端に寄り、その車をやり過ごそうと立ち止まりました。
いつもそうしていたからです。
車は、私の横を通るとスピードを緩め、止まりました。
私は『おや?』と思いましたが避けることもせず車を見ておりました。
車の後部の窓がスルスルと降り、中から一人の男性が顔を出しました。
そして『道を教えて欲しい』と言われたので、私は相手の方のおっしゃる事がよく聞こえるようにと、窓に近づきました。
その方は、私に手招きをすると
『もう少しこちらに近づくよう』
と言われます。
私が更に窓に近づきますと、中から手が伸び、私の顔に何かが押し当てられたのを感じました。
次に私が意識を取り戻した時、私は見知らぬ部屋の中に居りました。
いったい自分の身に何が起きたのだろう?と、一生懸命思い返してみましたが、窓から伸びた手の残像以外何も思い出すことは出来ませんでした。
『いったいここは何処だろう?』
私の中に言いしれぬ不安と恐怖が沸き上がり、私は部屋の中を歩き回りました。
部屋の中には、めぼしい家具など何も無く、ただ分厚い絨毯が敷かれておりました。
私は、ただ一カ所だけある窓に近づき重厚なカーテンを開けてみましたが、外から雨戸のようなものが閉められており、外の様子を知る事は出来ませんでした。
ただ、一筋の白い光が隙間からこぼれておりましたので、多分あれは月明かりだったのだろうな…と、後になって思ったのです。
時間も場所も、そして現在自分が置かれた状況も何一つ分からない私は、とにかく不安になり、ドアに近づくとノブを回してみました。
ドアには外側から鍵がかけられていたのでしょう、ピクリとも動かず、私はその時初めて自分が閉じ籠められているのだと気付きました。
ドアをドンドンと激しく叩き、私は出して欲しいと訴えました。激しい恐怖感が私を包んだからです。
ドアは開かれる事も無く、私の声が届いているのかもわかりません。
私は、ワンワンと泣きながらドアを叩き続けておりました。
どのくらい経ったでしょうか、毛足の長い絨毯の上に座り込み泣いている私の前でドアが開かれると、大柄な男性が顔を覗かせました。
あまりに大きなその男性に、私は『ヒィ』と声を上げ、後ろに後ずさってしまいました。
男性は、そんな私の姿を見て
「怖がることは無いから私について来なさい」
と言いました。
私は
「ここは何処ですか?何故私が居るのですか?」
と訊ねましたが、大柄な男性は何も答えてはくれませんでした。
そして、一つのドアの前に来ると
「これから晩餐です。身支度を整えるように」
と、目の前のドアを開けると、私を中に入れました。
部屋の中には一人の老婆が居て、大柄な男性から『身支度をさせるように』と言われていました。
私は、あまりに突然過ぎる出来事に、呆気にとられて二人を見ていました。
大柄な男性が部屋から出てゆき、私と老婆の二人きりになると
「風呂に入りなさい。準備は出来ているから」
老婆が言いました。
私は訳がわからず、ただその場に立ち尽くしておりました。
「耳が聞こえないのかい?さっさと風呂に入るんだよ!」
老婆は怒鳴るようにそう言いました。
「何故ですか?」
私が訊ねます。
「これからお館様と夕食をとるんだろ?それなら、そんなナリじゃいけないよ」
「オヤカタサマ?」
「このお屋敷の主だよ。おまえのご主人様になられる方だからね。失礼の無いように」
私には老婆の言う意味が理解出来ませんでした。
「ご主人様…?」
「つべこべ言うんじゃ無いよ!さっさとしな!」
老婆は、私を押しながら風呂場に続くドアに私を連れてゆき、中に押し込みました。
「着ているものを全部脱いで、体を綺麗にするんだよ!」
私は戸惑いながらも、老婆に言われた通り服を脱ぐと湯船に浸かりました。
そして体を洗うと脱衣所に行きましたが、私がさっき脱いだ服が無くなっておりました。


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