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Twilight Closse
【青春 恋愛小説】

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Twilght Closse T〜発端〜-2

卵、鶏肉、ニラ、玉ねぎをカートに乗せて金を払ってレジを通過。
今日は卵が安かったな。今夜は親子丼にしよう。
真夏の夜に親子丼とは正気じゃないだろうが、以外と少ない量で腹一杯になるし、簡単だ。
親父と鈴には悪いが、汗水垂らして食べて貰おう。

奥山の家は立派なマンションだった。外観からすると建って暫くしてる様だが、家賃が高そうだ。
それにしても、奥山か…全く会話したことがないな。顔もさっぱり覚えていない。いつから引きこもりだしたのか分からない。
奥山も俺の事を知らないだろうな。中学の時はいなかった筈だ。あ、ひょっとしたら
その頃から引きこもってたのかもな。
なるほど。ここはオートロック式か。
えーっと、9…0…‥2番っと。
ピンポーン。

……
………
出ねぇな。流石は引きこもり。この程度じゃ顔すら見せないってか。
「仕方ないな…ポストにでも……?!」
その時、カメラは見た!っていうセリフを思い出す。
ポストには隙間なく紙と言う紙が敷き詰められてる。紙の隙間に指をあてがい開いてみようとしたが無駄だった。まさに隙のない構え。
ポストに入れるのは無理だな。
「じろーも苦労してるんだな…」
目の細いマイフレンドは今頃くしゃみしてるだろうな…

だがどうする…
頼まれた以上、何としても遂行しなければならない。
だが敵の砦は完全コンピューター管理の警備がなされている。ハッキングなんてできやしないし、窓はを割る訳にはいかない。
…て、何考えてるんだ俺。冷静になれ。ありえない事を考えるな。
アホな脳内会議をやってると、自動ドアの向こうからいかにもセレブなおばさまが歩いてきやがった。
光センサー式自動ドアが開き、難なく通過するおばさま。俺を怪しげに睨み付けてきた。
俺をそんなに一瞥してくれるな。吐息が加齢臭臭いんだよ。
なんて言える訳もなく、俺はおばさまに道を譲る。
刹那俺は隙を見逃さなかった。閉まる寸前の自動ドアに爪先を叩き込む。ドアは止まった。そして再び開く。そう言う構造になってるのは俺でも知っていた。
すかさずエレベーターに乗り込み、九階のボタンを押す。
潜入成功。
誰にも見られていない。
我ながら、なかなかの動きだったな。思わずほくそ笑んでしまった。
伝説の傭兵は、こんな気分で敵地に潜入してたのだろうか。スッゲー優・越・感…
なんてやってる場合にじゃないな。サッサと要件を済まして帰らねば。

と、冒頭の回想に至る訳だが。
仏もキリストも、ましてや無線のみの援助しかしない某大佐も、まさか一人の女子高校生がマンションの一室で空腹によりダウンしてるとは思わなかっただろう。
まさに想定の範囲外、その発想は無かったわってカンジだ。


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