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無形の城で。
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無形の城で。-1

誰もが望めば 
少しの行動力と夢見る力があれば手に入るもの。 
それが
無形の城。 
   
ある者はその玉座にふんぞり返り 
またある者は優しきアパートの管理人のごとく奉仕する。 
在り方は君が決められる。 
君は何を望むのか。 
独裁者の如く全てを縛りつけてもいい。 
君の心の赴くままに。 

形の世界を僕たちは旅する。 
流れに身を任せて。 
その旅の途中に幾つもすれ違う無形の城。 

僕も旅の最中だ。 

自分の城を探す。 

この形のない世界で。 
経度も緯度もない世界で。 

城はいつも目の前にあった。 
一歩足を踏み込めばそこの主になれる世界。 

その世界で何を叫ぶ。 
何を求める。 

盲目な名もなき群衆は傷を欲している。 
つけいる傷を。 

争いが絶えない城。 
形なき城。 

いつか旅の途中で同志に巡り合うだろう。 
同じ鼓動の仲間たちに。

一人の城は広く感じる。
何かを僕は求めている。

人々が集う城で。 
身分も上下もないこの城で。 
共に唄い合おう。 
魂を張り上げて。 
叫ぼう。 
世界に響かせよう。 

僕の存在定義。 
意志が力になる。 

誰も縛れない世界。 

出会いは別れの始まりだとしても。 

今日を分かち合おう。 
この美しき無形の城で。

明日は砂へと還り逝くかもしれない。 
それでも希望を胸に笑おうじゃないか。 

美しき無形の城で。


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