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fantasy ability
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fantasy ability・5‐“覚醒”へのcount down‐-10

「‥‥あれが、“危機”か?」
「‥‥まさか、白昼堂々と来るとは、思ってなかった。」
「‥‥だな。さてと、どうするか?」
「‥‥俺は何も出来ないっと言ったが?」
「“判断”は俺に任せると?」
「‥‥そうだ。」

‥‥と、仁と話していたら、三人の内の一人が先生に剣を向けて言った。

「‥かみしろこうき!!出てこい!出てこないなら、コイツを殺し、学校内の先生や生徒も皆殺しするぞ!!」
‥‥いかにも、悪役だな。と思っていたら、教室の扉が急に開いた。振り向くと、誠慈さんと光先輩がいた。‥‥さらに、教室内は騒然とした。

「‥‥‥どうするの?この事態は?」

光先輩が質問してきた。

「‥‥仁は、俺に“判断”をしてくれと言いました。」
「‥‥“条件”なの?」
「そういう事らしいです。」
「‥‥貴方はどう“判断”するの?」
「‥‥見過ごす訳にはいきません。“戦い”ます!‥‥なので、援護してくれませんか?」
「‥解ったわ。仕方ないわね。」
「‥‥だな。あっちは三人、こっちも三人。ちょうどいい、わかってるな?」
「はい。‥‥仁、すまないが先生を助けてやってくれよ。‥‥“条件”では無い筈だ。」
「ああ、わかった。」
「さて、山崎 皇希、参る!」

窓ガラスを割り、先生に剣を向けていた奴に突進した。

「!!!!」

互いの体が当たる。その刹那に、仁が先生を抱き上げて連れていった。

「よし!‥‥神城 凰輝じゃなくて、ごめんな!かわりに、俺が相手になってやるよ!」
「‥‥‥ほう、お前が相手か。だが、瞬殺されるのがオチだろう?」

〈ヒュン!〉

剣で斬りかかってきた。

「イメージマテリアライズ!」

〈ギィン!〉

「なっ!!!」
「悪いな!武器はこっちにもあるんだよ!」

左手の剣で防ぎ、すかさず、右手の剣で反撃をした。

〈ヒュン‥〉

しかし、後ろに飛ばれ、かわされた。

「‥‥そうか。お前が凰輝の生まれ変わりか?」
「‥‥だったら、どうする?」
「‥‥本気でお前を倒す!」
「‥‥そうか、来い!」
「「「オラァ!!!」」」
「って、三対一は卑怯じゃないか?」
「「「問答無用!!!」」」
「うわぁ!」

三人が三方向から攻めてきた。一人目の剣は左手の剣で防いだ、二人目は右手の剣で、しかし、真ん中は防ぎようが無い!ヤバい!‥‥

〈ギィン!〉

「えっ!?」
「‥‥バカね。先に行くから驚いたわよ。」
光先輩が槍を投げ、それが地に突き立ち、相手の剣の軌道を弾き防いだのだ。


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