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MOON WIND
【エッセイ/詩 その他小説】

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MOON WIND-1

髪と首の間
風がすり抜けてく
雲でぼやけた三日月
僕を見下ろす
手を引かれ
後ろを何度も振り返った
そこには誰もいなくて
僕しか見えない
ココから先の世界
きっと君には教えるよ
どこかで泣いてる人がいる
肩にそんなに
何を背負ってるの?
秋が何だか寂しげに
僕を追い越してく
もたれかかっていいよ

手と手つないでみる
距離が少し縮まる
闇だけでできた空気
僕の隣に
指さされ
下ばかり見つめて歩いた
時には人にぶつかり
同じ言葉吐く
ココから先の世界
きっと君には教えるよ
どこかで呼んでる人がいる
大丈夫だと
気付かせなくちゃ
秋が何だか切なげに
僕を追い越してく
さらけだしていいよ


ココから先の世界
きっと君には教えよう
二人でいつかは
行きたいね
大丈夫だと
気付かせてあげる
僕を追い越してく
秋の夜長
よりかかっていいから


二人過ごすこの季節
変わらないだろう
きっといつまでも
月夜の風
感じてまた眠る


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