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引力
【学園物 官能小説】

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引力2-4

「あぁぁっ…あんっ、やっ、すごいっ…あぁっ、……」
「真澄……僕の名前…呼んで……」
「んあっ…しの…はらっ……」
「…違う。名前で呼んで……」
薄く目を開けると切ない顔であたしを見つめる篠原と目が合った。
篠原に対する気持ちが一気に膨れ上がる。
「あっ…はぁっ…さとる…聡ぅ……好き……好きぃ……」
あたしから伝えた初めての言葉。
篠原はあたしを抱き締め耳元で言った。
「…僕も大好きですよ。」
篠原の動きが一層激しくなる。あたしはシーツを掴み、髪を振り乱し、大きく喘いだ。
「やぁっ!あぁっ、あっ、あっ、あんっ!!」
止まらない篠原の動き。
「あ……はぅ……も…だめ……」
限界が近いのがわかる。
「もうイキそう?イク時はちゃんと言ってくださいね。」
もう羞恥心なんてわからなくなっていた。
篠原の言うとおりにすれば気持ちよくしてもらえる………。
「あ……いく……いきそ……あぁぁぁ!いくぅぅっ!!!」
篠原の腕を掴み仰け反ったあたしは絶頂に達した。
篠原の動きが止まる。あたしの髪を撫で呼吸が落ち着くのを待っている様だ。 
「…大丈夫ですか?」
「うん……なんとか……」
大きく呼吸してなんとか酸素を取り込む。
「…じゃ、続けますよ。」
篠原があたしの足を掴み大きく広げたかと思うと再び猛然と突き上げだす。
「きゃあっ!ちょ……もう無理…あっ、あんっ、あぁっ!」
イったばかりで敏感になってるあたしはすぐにでもイキそうになる。
「あっ、しのはら……やっ……はげし…」
篠原はその一言にピクリと反応した。
「篠原……?名前で呼べといったでしょう?言ってもわからない子にはお仕置きですね……。」
「…え!?」
篠原はあたしを四つん這いにして後ろから突き立てる。さっきと違った快感に鳥肌が立った。
「ああっ…ごめん……さとるっ……やぁぁっ……」
パンパンと部屋に響く音とグチュグチュと響く水音にあたしの頭は麻痺していく。
「君はこの体勢の方が好きみたいですね?さっきより反応がいい…。これじゃお仕置きにならないじゃないですか……。」
なおもガツガツと腰をぶつけてくる篠原。
「ひぁ……さと…る……あたし……また……」
体が硬直しだす。次の限界がそこまで来ていた。
「いいですよ……イってください……。」
「あ………あ………あぁぁぁぁあっっ!!」
「………っっくぅ…」
同時に篠原も達した。あたしの中でビクビクしているのがわかる。あたしはそれを感じながらブルブルと体を震わせた。さっきより強く長い絶頂だった―。


―ふと気付くとベッドで寝ていた。隣には篠原。あたしに腕枕しながら心配そうに見ている。
「気付きましたか?」
「……あたし……??」
「気を失ったんです。すいません。無茶しすぎました。」
篠原がすまなそうな顔であたしを見る。
「…ほんとだよっ 壊れるかと思っちゃっ…た…。」
思い出して赤面する。恥ずかしくなって篠原の胸に顔を埋めた。篠原はあたしをギュッと抱き締める。
「ごめん……。」
なんだか篠原が愛しくなって思わず顔を上げキスした。
「…いいよ。気持ちよかったから許す。」
あたしが笑うと篠原も笑った。
「君からキスしてくれたのも、君が好きって言ってくれたのも初めてですね…。」
あたしを抱き締めながらうれしそうに篠原が言う。
やばい…。 
あたし完全にコイツにはまっちゃったみたい……。
さっきの映画を見て涙が止まらなかったのも、あたしが今、恋してるからなんだ。
あたしはもう…コイツの引力に抗えない。

「……悔しいけど……」
あたしはポツリ呟く。
「え?」
篠原が聞き返す。
「悔しいけど大好き!」
そう言って篠原に、ううん、聡に またキスをした。



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