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【推理 推理小説】

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2nd_Story〜月灯りと2本の繋がる手〜-3

とは言え、未だ何を考えるかすら決まっていないので、絵里のぎこちない微笑みを見た里紅は何とかしないと…と考えるのであった。
「…どうかしました?」
絵里の遠慮がちな声が里紅の思考を遮る。
「ん?あ、いや…その、なんだ?こいつから聞いたんだけど、そんなに気にする事ないと思うよ」
里紅も遠慮気味に言う。
「…私の事ですか?」
「あぁ」
「…そうですよね。気にしすぎですよね…」
自分を励ますようにそう言い、白の方を向いて頭を下げた。
「でもちょっと部屋で休んできます。白くんご免なさい」
「謝んなくていいって。それに敬語はやめようって言ったじゃん」
微笑みながら白が言う。
「そう…だよね」
「うん。それじゃあゆっくりお休み」
それを聞くと絵里は部屋のドアを開け談話室を出ていった。
「言葉ではああ言ってるけど、ありゃ相当参ってるな」
絵里が出ていったドアを見ながら、里紅が言った。
「うん…」
白も頷く。
「どうにか出来ないかな…」
「どうにかって言ってもなぁ」
プチトマトを頬張り、悩む里紅。と、黄依がやって来た。
「ん?どうした?」
「ちょっと」
そう言うと黄依は里紅の皿にあるプチトマトを1つ掴み口に放り込んだ。
「あ!何やってんだよ!」
「良いじゃん、プチトマトの1個ぐらい。それにさっきあんた達睨まれてたよ」
「えっ、睨まれてた?誰に?」
里紅の興味は今プチトマトから離れていった。
「あの人」
黄依は女の人を指差す。
「あれ?理彩<りさ>さんじゃん」
「誰それ」
「白の従姉妹だよ、ってさっき説明したよね?」
「そうだっけ?」
「……ま、良いけどさ…」
ちょっと傷付いたかも、そう呟いた里紅だが、ふと悩みだす。
「でも何で理彩さんが俺達を睨むんだ?」
「多分絵里を見てたんだと思う」
白のその言葉に、黄依が再び誰それ、と聞いた。
「理彩さんの妹で僕の彼女」
「ふーん、で、何でその人が関係あるわけ?」
「えっとねぇ━━━━━━と言うわけ」
と、2〜3分かけて絵里の事を話す里紅。
「つまり妹の事が不安で、ずっと見てたって言うこと?」
「多分そんな感じ」
「ふーん」
その後、自分達の将来を話し合うと言う名目で、明日の宿題について話し合っていた里紅達だったが、その会話は中断された。
ドン!と2階から、何かがぶつかった音がしたのだ。一瞬静まり返ったが、結局白の親が見に行くことになりその場は元通りになったのだ。が、その直後悲鳴が聞こえてきた。恐らく白の母親のものであろう。急いで里紅達や他の者は悲鳴が聞こえた部屋に行き、その中を見る。
その部屋は赤かった。誰もがそう思ったに違いない。部屋の中央に血の海が出来ていた。そしてその中には絵里が仰向けに倒れていた。腹に包丁が刺さった状態で、倒れていた。


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