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fantasy ability
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fantasy ability・3‐明かされた真実!!過去の自分と幻(いま)の自分‐-1

‐午後8時、幻光館学校、一年C組教室‐

電気がついてないせいなのか、それとも、誰も居ないせいなのか、少し怖い‥‥。


「‥‥で、何から話してくれますか。」

独り言ではない、自分の中にいる゛過去゛の自分と話している。

《‥‥そうだな。このままだと、話しにくいだろ。眠ってもらえないか?》

「は、はぁ。」

訳がわからず、とりあえず、机にうつ伏せて目を閉じた。全力疾走したせいか、すぐに眠ってしまった。





「‥‥い、目を開けろ。」
「ん‥‥、うわっ!!!」

目の前に、自分自身が居たので、思わず驚いた。

「初めまして、と言うべきか。」
「‥‥貴方が、凰輝さんですか?」
「ああ、そうだ。」
「ここは?」
「ここは、お前の夢だよ。それに、俺の力を使って、今こうして目の前にいる。」

「‥‥そうですか。‥‥では、より詳しい真実を聞かせてくれますか?」
「いいだろう。ついでに、罪神のことを、話して置こう。‥‥お前の友達である荒神 仁も、多分罪神だ。」
「えっ!?アイツが‥‥罪神?」

「ああ、多分な。僅かながら感じていた、‥‥力を。それに、名前に神がついている者は、一部は罪神だ。」

「何でですが?」
「今から、話す。ここも、梛の力ですぐにばれてしまうだろう。」
「えっ?!」
「アイツは、支援が得意中得意で、かなりの確率で見つけてしまうだよ。‥‥はぁ。」

‥‥それって、逃げた意味は無し‥‥?

「‥いや、君だけには、真実を話してやりたいと思ったから、無意味とは言えないな。」
「‥そうですね。」
「では、話を元に戻そう。罪神とは、天界で罪を犯した神が地界に落とされる事だ。あの時は、既に俺が居なかったから、代わりに、俺の家族が落とされたのだろう。」

「‥‥でも、神なら天界に帰れるのでは?」「そうでもない。仮に、帰れたとしても、天界の障害によって、跳ね返される。」

「障害って‥‥」
「‥‥そうだな。バリアーって、言ったほうが解るか。それから、゛神゛の文字が苗字や名前についている者が、証明かわりになるからな、それをもとに発動されるんだ。」
「なるほど。」

「もっとも帰る前に、お前(俺)を連れ戻しに、誰かしらここへ来るだろう。その前に、全てを話しておきたい。あの時の事を、一刻も早く‥‥な。」
「‥‥‥」

「‥‥真実を知る覚悟はいいか?」
「‥‥はい。」


「‥‥あの時、゛カオス゛と闘っていた時、不思議な事が起きた‥‥。」
「魔力の暴走では?」
「違う!!俺は、間違っても暴走なんて起こす事はない!!!!」
「‥でも‥」


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