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スレチガイ
【学園物 恋愛小説】

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スレチガイ-2

それから琴美は俺に全く話しかけてこなくなった。俺は、芽衣と仲を深めて二人きりで遊ぶようになった。“次遊んだ時告白する”そう思ってた

ある日、芽衣からワン切りが来た。不思議に思ってかけなおした。出ない…
どうしたんだろう?
芽衣に何か…
俺は芽衣を探しに出かけた。

二時間ほど探し回りあきらめかけた時、芽衣を見つけた。

制服はボロボロ。泣きじゃくって公園のブランコに座っていた。

『どうした!?』
『…。』聞かなくてもだいたいは分かる。
『芽衣、助けてやれなくてごめん。』
そういって芽衣を抱き締め…
『離して!』
急に手を払いのけられた。一体なに?
『わたし他に好きな人いるから』
は?意味わかんない。俺とあれだけいい感じだったのに、なんで…。
『だから優しくしないで』また泣き出した。意味わかんねぇ。
『あぁそっかよ勝手にしろよ、別におまえとかどーでもいいしな』
この言葉を、誰よりも芽衣を好きな人が誰よりも俺を好きでいてくれた人に言ってしまったんだ…俺は家に帰って泣いた。

次の日、学校に芽衣の姿はなかった。変わりに机の中に一枚の手紙。


裕太くんへ
私は裕太のことが誰よりも好きだったよ。でも人の男に手を出すなんて私最悪だね。琴美ちゃんのこと大切にしてあげてね


芽衣は自殺した。あの公園で手首を切って。琴美が俺と付き合ってるって芽衣に言った。琴美が芽衣を呼び出してボコッた。芽衣は俺を試したんだ。手を払い除けることによって。琴美の言ったことは嘘だって思ってた…。俺を信じてくれてた。なのに、芽衣は傷ついている時に、信じていた人に、どうでもいいって言われた。あの一言が、俺の身勝手なプライドが芽衣を殺したんだ。俺は琴美を責める気は全くなかった。琴美が俺に振られた時の気持ちを、俺は昨日感じたから。ずっといい感じだった人に、裏切られた時の気持ち…。全部俺が悪いんだ。俺は、一日遅れて芽衣を追いかけて行った。


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