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「アイラブユーベイベー」
【コメディ 官能小説】

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「アイラブユーベイベー」-1

夏休み明けの、ある暑い日のことでした。

「はい♪」
彼氏の彰が朝会うなり、カバンから小さな紙袋を取り出し、満面の笑みでアタシにずいっと差し出した。

「…何コレ?ランジェリー屋さんの袋じゃない…。」
…勢いで受け取ってしまったけど、おもいっきりヤなが予感する…。

「そ、俺からのプレゼント♪ユウカに合うと思ってさ〜♪」
開けてみ、と彰はニッコリ。

紙袋を封してあったシールをベリっと剥がし、中をごそごそ。
…黒レースのカップの超ーー浅いブラと、揃いのサイドがヒモで結ぶようになってる布面積の超ーー小さいパンティ。。
所謂、「下心ミエミエセット」だね…。

「…これをアタシに着ろと?」

「男のロマンだからなっ☆」
そう言って拳を握るバカレシを横目に、なんでこんな男好きになっちゃったんだろうと、自分が情けなくなった。

「ん、そのうちね。」
まずテキトーに流しとくのが一番でしょう。

「今日着てよ。」

「いや、着替えるとかありえないし。」
わざわざそこまでしませんよ。

「今日、うちのクラス、プールあるじゃんw」

…1学期赤点2つもとったのに変なトコだけ頭回るのね、彰くん。

「とにかく今日はヤだから!」

「え〜」

「可愛く口とんがらかしてもダメ!」

* * *


いよいよ5、6限、二限続きでプールの授業。

うちの高校は私立でけっこう恵まれていて、水泳部が県下では強豪なこともあり、プールにも綺麗な更衣室が男女それぞれに用意されている。

ちなみに、泳げないわけでもない。

…でも、アタシはプールが嫌いだ。

なぜかというと…

「真由のブラかわいい♪」

「ありがとーwP●で買ったんだw」

「てゆーか!ユウカやっぱりオッパイおっき〜いw」

「くぉら、揉むなッ//」

…例外なく、アタシのDカップがネタになるからである。
サイズはD。乳輪も乳首もそんなに大きくない薄ピンク色で、我ながら素晴らしいモノだと思う。お母さん、ナイスバディに生んでくれてありがとう。
でもね、自慢である反面、時にコンプレックスにもなるのよ…。


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