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Dying Message
【推理 推理小説】

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Dying Message-2

救急車に加奈を乗せた後数十人の捜査官で現場検証が始まろうとしていたその時だった。
「みんな、待ってくれ。まだ検証は良い。」
周りがざわつく。
「立浪さん、どうしたんすか?」
「犯人はお前なんだな?瀧田」
「え?」
周りがざわめきから静寂に変わる。
捜査官の視線は全て瀧田に向けられる。
「な、なにいってんすか?」
「連続殺人鬼はお前だと言ってるんだよ、瀧田」「ちょ、冗談じゃない、何故僕が・・・」
「お前俺に加奈ちゃんは死んでる、って言ったな?」
「・・・」
「そりゃそうだよな、切った本人からしたら、死んでると思うもんな。」「い、いや気が動転してたんすよ。血がいっぱいだったし・・・」
「加奈は俯せに倒れていた。それなのに死んでいるかどうかなんて判断できるのか?そして何故オレに電話する前に救命処置を取らなかったかだ。」
「・・・」
「さらに着衣の乱れが無かった点だ。もし犯人が外部犯で押し入ったならもっと着衣の乱れがある、だが、それがないということは、犯人は加奈と知り合いだった可能性が高い。そしてお前の最大のミスは加奈は一命をとりとめてるんだ。アイツから聞き出せば・・・」
「・・・・・・・ははは、やっぱり突発的犯行はあなたに対しては単純過ぎてきかなかったですね・・・」
瀧田の豹変に一同は身震いする。これがあの瀧田なのか?と。
「やっぱりお前か・・・瀧田・・・」
「そうですよ。」
「なぜ・・・」
「僕は血が、大好きなんですよ。」
「な・・・。」
「幼い頃からあの色が好きで好きで・・・あなた方には理解できないでしょうけどね。加奈を家まで送った時だって、急に加奈の血が見たくなり、やってしまったんですよ。捕まるなんてどうだってよくなってね・・・それにしても加奈の血も美しかった・・・ククク、アハハハハハ・・・」
瀧田はネジの狂ったマリオネットのように、ただ笑い続けた。
「瀧田嶺を・・・署まで連行しろ・・・」
―――
「大丈夫か?加奈」
「あ、・・・見舞い来てくれたんだ・・・」
「まぁな。ま、助かってよかったよ。ダイイングメッセージが解読できてなかったら、瀧田はまだ捕まえれてなかったな・・・」
「あぁ、あの、ダイイングメッセージとけたの?」
「まぁな。ダイイングメッセージを踏まえて瀧田を犯人と思いお前の件で追い詰めたのさ。ま、至って簡単だったよ。あれは携帯の文字盤を何回押すか、書いてあったんだ。たぶん死に間際何か残そうと必死になってて、携帯の文字入力が数字入力になったんだろう。だから(2222113444 4224)は(けいさつ たきた)だ。たぶん被害者達が対して抵抗せずに切りつけられたのは警察官だからと安心したからだろうな・・・」
「・・・」
「・・・これにこりたなら、もう警察になりたいなんて言うなよ。じゃーな。」「・・・馬鹿兄貴!!私は絶対あんたを越えて天才立浪加奈の名を轟かしてやるんだから!!今に見てなさいよ!!」

〜end〜


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